ワールドトリガー

【ワールドトリガー】シールドとは|効果や用途 特殊な使用例について詳しく解説

【ワールドトリガー】作品の概要

『ワールドトリガー』の第1巻(『ワールドトリガー』1巻 葦原大介 / 集英社)

『ワールドトリガー』は、『週刊少年ジャンプ』を経て『ジャンプSQ』で連載されている、葦原大介先生作の遅効性SFアクション漫画です。

ーー物語の舞台は三門市

異世界からの侵略者「近界民(ネイバー)」を食い止めるため、界境防衛機関「ボーダー」の本部基地が設置されてました。

ボーダーは、「近界(ネイバーフッド)」の技術である「トリガー」を武器とし、日々研鑽を積んでいます。ある者は復讐のため、ある者はのため、ある者はより強い相手との戦いのため。

物語の主人公である空閑遊真、三雲修、雨取千佳、迅悠一の4名も、それぞれの思いを胸に「トリガー」を起動します

この記事について

『ワールドトリガー』に登場するトリガー「シールド」の解説記事です。効果や使用者、使用用途についてまとめています。

【ワールドトリガー】シールドとは

シールドで身を守るヒュース(『ワールドトリガー』第186話 葦原大介 / 集英社)

「シールド」とは、『ワールドトリガー』に登場するトリガーの一種です。

バッグワームと並ぶ最も標準的なトリガーであり、ほぼ全ての隊員がフル装備(両手持ち)していると言っても過言ではありません。

以下からは、そんなシールドの効果や使用用途について解説していきます

シールドの効果

シールドは、その名の通りトリオンによる”障壁”を出現させることができるトリガーです。

六角形や円形がポピュラーではあるものの、基本的に形状は自由であり、面積のほか、厚みも自由に設定することができます。

一方で、シールドの厚みや耐久力は表面積に反比例するため、威力の高い攻撃に対応するためには、ある程度面積を絞って使用する必要があるようです。

なお、シールドの耐久力は使用者のトリオン量に応じて増すため、トリオン強者であれば通常は防ぐことが難しい攻撃も耐えることができます。

なお、あまり用いられることはありませんが、トリオン体の内部にもシールドを貼ることは可能です(エネドラ戦で忍田本部長が使用)。

銃眼としての使用

シールドを銃眼として使用する犬飼(『ワールドトリガー』第190話 葦原大介 / 集英社)

シールドはスコーピオンやレイガストのように柔軟な変形が可能であるため、銃眼のように使用することも可能です。

特に、ガンナーやシューターと撃ち合う際の犬飼澄晴には、銃眼シールドを展開つつ立ち回るシーンが多く見られました。

固定シールド

固定シールド内の遊真と千佳(『ワールドトリガー』第187話 葦原大介 / 集英社)

固定シールドとは、足場を基準にエスクードのようにシールドを生やす使用法です。

高い耐久力を有していますが、「固定」という名の通り、その場から動かすことはできません

直近では、『ワールドトリガー』21巻の第187話にて、雨取千佳が自身のメテオラの暴発から自分と空閑の身を守るために使用しました。

シールドの特殊使用例

ここからは、シールドの特殊な使用例について解説していきます。

分割シールド

分割シールド(『ワールドトリガー』第76話 葦原大介 / 集英社)

まずご紹介するのは、『ワールドトリガー』9巻の第76話で三輪秀次が使用した分割シールドです。

本記事にて既に述べた通り、シールドは表面積に応じて耐久力が減少するため、薄いシールドを大量に生成することに一切メリットはありません。

しかし、今回の三輪相手は「アフトクラトル」の黒(ブラック)トリガー使いであるハイレイン。

相手の使用トリガーは、トリオン性の物質をキューブに変える効果を持つ「卵の冠(アレクトール)」とあって、自身の身を守る最適解の一つが「分割シールド」だったのです。

通常のランク戦などでは(おそらく)使用する機会がない小技であると思われますが、即座に分割シールドが有効であると見抜き、かつ実行する三輪の対応力には「流石」と言わざるを得ません。

一点読みシールド

一点読みシールドを披露する諏訪(『ワールドトリガー』第89話 葦原大介 / 集英社)

「一点読みシールド」は、B級ランク戦ROUND2にて諏訪隊隊長の諏訪洸太郎が見せた、対イーグレットの小技(?)です。

半崎義人の狙撃の正確さを信じた諏訪が、ヘッドショットによるベイルアウトを防ぐために使用しました。

トリオン供給器官等の他の部位を狙い撃ちされれば即死だったことを考えれば、ギャンブル性の高い技となっています。

一方で、シールドを広げればそもそも防ぐことすらできないことを考えると、最適解の一つだったのかもしれません。

アイビスからの防御

アイビスを防ぐ二宮(『ワールドトリガー』第114話 葦原大介 / 集英社)

作中での説明によると、イーグレットによる狙撃は(余程のトリオン差がない限り)シールド単品で防ぐことはできません

イーグレットよりも威力が強化されたスナイパートリガー「アイビス」であれば、より一層防ぐことは難しくなります。

しかし、そんなアイビスにも、トリオン猛者だけに許された「防御法」が存在するようです。

それは、1枚のシールドを先行させた上で威力を殺し、2枚目の本命シールドで凌ぎ切る…というもの。

作中では二宮匡貴(ROUND4にてvs東のアイビス)や、ヒュース(ROUND8にてvs隠岐のアイビス)が用いていました。

いずれの退院もバッグワームを解除しつつシールドを展開していることから、分割シールドではなくフルガードであると思われます。

【ワールドトリガー】対シールド戦法

シールド攻略

以下では、相手のシールドを攻略する際の戦法をいくつかご紹介しています。

置き弾

三雲修の置き弾と犬飼澄晴(『ワールドトリガー』第112話 葦原大介 / 集英社)

後述する特殊な弾の使用と並び、「置き弾」は相手のガードを外す有効な手段の一つです。

シューター用のトリガーでしか用いることができない点がネックですが、予めトリガーキューブをセット(=置き弾)しておき、相手の意識外の方向から弾を放つことで、シールドを展開させることなく仕留めることができます。

ただし、練度の高い隊員であれば、対シューターにおいて”置き弾の警戒は怠らないため、決まる確率は低そうです。

バイパー/ハウンドの使用

シールドを突破する際の戦法として「置き弾」と並んでポピュラーなものが、弾道が変化する弾トリガー、すなわち変化弾/バイパー誘導(追尾)弾/ハウンドの使用です。

まず、バイパーの場合、鳥籠(とりかご;相手隊員を四方八方から囲むような弾道変化)と集中弾(文字通り複数の弾が一点に集中した弾道)を織り交ぜる戦法が見られます。

集中弾に見舞われる来馬と太一(『ワールドトリガー』第100話 葦原大介 / 集英社)

主な使用者は那須隊の那須玲。来馬隊の来馬辰也、別役太一を相手に、鳥籠で相手のガードを広げた後に集中弾で叩き割るというスタイルで苦戦を強いていました。

「弾を散らす」撃ち方(=鳥籠)と「弾を集中させる」撃ち方(=集中弾)を使い分けた那須の戦法は、後述する二宮の戦法と通ずるところがあります。

 

続いて、ハウンドの場合、曲射を用いて相手のガードを外す戦法が見られます。

例としてご紹介するのは、ROUND8時のNo.1シューターの二宮匡貴です。

ハウンドを食らう弓場(『ワールドトリガー』第192話 葦原大介 / 集英社)

試合中盤、弓場拓磨とサシの勝負を行うことになった二宮は、まずハウンドを大きく撃ち上げて下準備を済ませます

その後、二宮は落ちてきたハウンドと同時に置き弾を発射させ、弓場の意識を散らしました。ここまでは順調にシールドで弾を防ぐ弓場。

しかし二宮は、撃ち上げたハウンドの半分をより高い高度に設定しており、時間差でそのハウンドが弓場に命中しました。

この勝負には「置き弾」「時間差」「曲射」とシューターのガード外しに必要な要素が揃っており、全シューターはこのログを見るべきです。

初見殺し

バイパー/ハウンドを用いる場合、いわゆる”初見殺し”によるシールド躱しも非常に有効です。

バイパーを食らう生駒(『ワールドトリガー』第189話 葦原大介 / 集英社)

場面は『ワールドトリガー』22巻の第189話、B級ランク戦ROUND8で、玉狛第2のヒュースは3部隊による包囲を受けていました。

そこでヒュースは、ROUND7からアステロイド(通常弾)を装ってきたバイパーを切り札として使用し、見事に生駒のフルガードを掻い潜ることに成功します。

加えて、同じROUND8では、三雲修もハウンドをアステロイドであるかのように装っており、最終盤になって”追尾弾”として使用。

二宮匡貴を討ち取るきっかけとなりました。
※三雲vs二宮の例では、特にシールドは使用されていません。ご紹介まで。

合成弾の使用

合成弾を食らう太一(『ワールドトリガー』第101話 葦原大介 / 集英社)

出水や二宮のようなトップクラスのシューターを除けば、基本的に時間が掛かってしまう弾の合成。

しかし、その分威力は凄まじく、相手のシールドを貫通して余りあるものとなっています。

例えば、画像のシーンはB級ランク戦ROUND3において、那須玲変化炸裂弾(トマホーク;バイパー+メテオラ)を使用したシーンです。

解説を務めた太刀川曰く、那須が合成弾を用いるのはこの時が初めて。初見殺しといえば初見殺しですが、仮に使用の前例があったとしても、合成弾が強力であることに変わりはありません

また、その他の合成弾として、貫通力が強化された「徹甲弾(ギムレット;アステロイド+アステロイド)」は、対シールド専用と言っても良さそうです。

二宮戦法

フルアタックする二宮(『ワールドトリガー』第194話 葦原大介 / 集英社)

二宮戦法」とは、1対1において凄まじい強さを誇る両攻撃(フルアタック)戦法です。

この戦法では、画像左のように大きめに分割した威力重視の弾と、画像右のように細かく分割した数重視の弾を用います。

後は、上記2種を適宜発射するだけです

相手が威力重視の弾に対応するためには、ある程度シールドを絞って硬度を上げる必要があります。しかし、そうなれば面積が足りず、数重視の弾で削り倒されることでしょう。

その逆も同様であり、数重視の弾に対応するためにシールドを広げると、威力重視の弾にシールドを破壊されてしまいます。

トリオン猛者であるが故になせる技であり、シンプルでありながら突破は難しい戦法です。

戦法を語る里見(『ワールドトリガー』第180話 葦原大介 / 集英社)

二宮の戦法をめぐっては、No.1ガンナーの里見一馬も使用していることを公言しています。

里見のトリガー構成は、メイントリガーに「アステロイド:突撃銃」、サブトリガーに「アステロイド:拳銃」。

おそらく、メインの拳銃型が”数重視”、サブの突撃銃型が”威力重視”の役割を担っているのでしょう。

シールドのアンチトリガー

鉛弾(レッドバレット)

鉛弾を食らう虎太郎(『ワールドトリガー』第141話 葦原大介 / 集英社)

三輪隊の三輪秀次や、玉狛第2の雨取千佳がセットしている「鉛弾」は、直接的な破壊力と引き換えに、シールドと干渉しないという特殊効果を持っています。

相手にシールド以外の対応を迫る明確なアンチトリガーであり、はあるものの強力です。

【ワールドトリガー】シールドについて|その他考察

1枚挿しの隊員

冒頭でも述べた通り、シールドはほぼ全ての隊員がトリガーセットに2枚挿ししているトリガーです。

一方で、特殊工作兵(トラッパー)観測手(スポッター)については、3つのトリガーセットを潰してしまう「バッグワームタグ」をセットしている都合上、必然的にシールド1枚挿しとなります。

また、玉狛第2の三雲修、メイントリガーのレイガストをシールド代わりとして用いているため、シールドはサブトリガーの1枚のみです。

そんな三雲の師匠 烏丸京介も、サブトリガーのエスクードをシールド代わりとして用いているからか、三雲と同じくシールドは1枚挿しとしています。

【ワールドトリガー】ストーリーまとめ

各ストーリーの記事は順次更新予定です。

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