『週刊少年ジャンプ』で連載されている『グリーングリーングリーンズ』第2話の感想・考察記事です。連日打ちっぱなしを訪れた珀は、ゴルフへの熱を抱き始めて……?
Contents
【グリーングリーングリーンズ】作品の概要
『週刊少年ジャンプ』の新連載!
『グリーングリーングリーンズ』は、『週刊少年ジャンプ』冬の新連載の第1弾として掲載された作品です。
作者の寺坂研人先生は、『週刊少年ジャンプ』2019年26号掲載の『ビーストチルドレン』でジャンプ作家デビューされた作家さん。
週刊漫画2作品目となる本作は、前作に引き続き、スポーツを主題とした漫画でチャレンジされるようです。
そんな『グリーングリーングリーンズ』でスポットライトが当たるスポーツは、ゴルフ。
『ジャンプ』とゴルフの掛け算は、藤巻忠俊先生の『ROBOT×LASERBEAM』以来となりますが、うまく軌道に乗ることができるのでしょうか。
前回のあらすじ
主人公の八枝崎 珀(やえざき はく)は、いずれ”マスターズ”に出場するゴルフ選手となる高校2年生。
物語がスタートした時点でゴルフ未経験者であった珀は、他人の逸話を自慢げに語る「空っぽ」な青春を送っていた。
しかし、そんな珀の人生は、ゴルフと本気で向き合うヒロイン・王賀撫子(おうが なでしこ)との出会いにより、一変することとなって……?
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【グリーングリーングリーンズ】第2話のネタバレ
第2話「もうちょっとだけ」
打ちっぱなしへ
センターカラーから始まった期待の新連載の第2話。
クラスメイトから話しかけられた主人公・珀(はく)は、自身が昨日に「ゴルフに打ちっぱなし」に行っていたことを明かします。
そして、話の流れから、今度は友人を伴って打ちっぱなしへ行くことになりました。
早速打席に立った珀は、「昨日散々打った」ことを理由に、惰性(だせい)でスイング。
……その結果、ゴルフクラブのヘッドが球に掠っただけの、なんとも間抜けな格好に。
次にクラブを握ったのは、プロ野球のスカウトも興味を示す期待の野球部員・瀬良鷹斗(せら たかと)です。
数回素振りを行った鷹斗は、なんと本番1打でまともなショットに成功しました。
業を煮やした珀は、もう1打席借り、自身もショットを練習することに決めます。
ーーそして。
鷹斗らが帰った後も、ただひたすらにスイングと向き合い続けた珀。
しかし、1人でただがむしゃらに打ち続けるだけでは、なかなか上達が見られません。
そんな折、「教えてもいい?」と話しかけてきたのは、”受付のお姉さん”です。
音
場面が変わり、王賀撫子(おうが なでしこ)が登場。
珀と同じ打ちっぱなしにやってきた王賀は、”受付のお姉さん”に対して「おはようございます水沙プロ」と挨拶しました。
先ほど珀に話しかけた彼女は、なんと現役のプロゴルファーだったようです。
ここで、王賀の耳は、先客のショットの”音”を捉えました。
芯を捉え、リズムを崩さない、その”音”ーー。
王賀は、先客が「上手い」人物であることを確信します。
王賀が打席へと進むと、そこには珀の姿が。
ここで王賀は、”音”の主の正体を知るとともに、珀の成長を目の当たりしたのです。
特に心情は描かれませんでしたが、この時の王賀はどのような気持ちを抱いていたのでしょうか。
あつく感じる夏
練習を終え、会計に進んだところ、提示された金額は1780円。
金額システムは不明ですが、珀は「うへぇ打ち過ぎた」と心の内で反応しています。
2000円弱の会計など、バイトをしていない高校生にとってはなかなかキツイ金額。
そこで珀は、言い訳するかのように「うまくなったって なんにも なんないじゃん」と自身に言い聞かせます。
……そんな珀に対して、「良い音でしたよ あなたは上手くなる」と声を掛けた水沙プロ。
気づけば珀は、「なりたいです」と返答していました。
そんな珀に対して、水沙プロは「まずはたくさん打つ事です」と助言します。
曰く、「ゴルフは理想を再現するスポーツ」であり、とにかく打ち続け、「理想の自分」を知ることがスタートであるとのこと。
それを聞いた珀は、会計画面に表示された金額を横目に、去ろうとします。
……そんな珀の視線を、水沙プロは見逃しませんでした。
水沙プロの練習場は、「夏休みの臨時アルバイト」を募集しており、応募した場合はタダで打つことができるとのこと。
振り返った珀は、二つ返事で「働きます!」と発します。
珀にとって初めての「あつく感じる夏」を予見させるには、十分過ぎる出来事でした。
【グリーングリーングリーンズ】第2話の感想・考察
あつい夏
第1話でも語られていた通り、夢中になれるものを持っておらず、”空っぽな青春”を送っていた主人公・珀。
そんな折、王賀との出会いをきっかけにもたらされた”熱”は、「ゴルフ」でした。
上達に比例して”熱”を帯びて行く珀のゴルフへの想いーー。
夏休み期間のアルバイトを通じて、珀はどのようにゴルフと向き合っていくのでしょうか。
王賀との関係性の変化を含めて、今後の展開が見逃せません。
実はプロでした展開
人柄の良い”受付のお姉さん”として登場したところ、王賀の呼称によって”プロゴルファー”であることが判明した水沙プロ。
珀のスイングを劇的に改善させた腕を見るに、教導も得意とする人物であるようです。
今後のストーリーで、水沙プロの実力も明かされていくのでしょうか。
(C)寺坂 研人
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