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【アンデッドアンラック】作品の概要
（『アンデッドアンラック』1巻 戸塚慶文 / 集英社）死を覚悟した風子の前に現れたのは、不死の体を持つ謎の男。触れた者に不運を呼ぶ風子の力によって死ぬため、風子と行動を共にすることを決めたアンデッドのアンディだが、二人にある組織からの追手が迫ってー!?
『アンデッドアンラック』とは？
『アンデッドアンラック』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載中されている、戸塚慶文先生作のダークファンタジー漫画です。
物語のキーとなる存在は、特定の事象を”否定”することができる否定能力。
主人公の出雲風子は、対象の「運」を否定する「不運(アンラック)」の否定者です。
そんな彼女が出会ったのは、自身の「死」を否定する「不死(アンデッド)」のアンディで……？
各キャラクターの最新状況
この記事について
『アンデッドアンラック』第157話のネタバレ考察・感想記事です。宇宙空間の中、体を晒した状態で生命活動を維持しているフィル。その正体は、脳を移植して人格を保っている”ロボット”に近い存在でした。ステーションを襲う”奴ら”を前に、フィルは……？
前回はコチラ！
【アンデッドアンラック】157話のネタバレ
No.157「Save You」
フィルの正体
風子、ジーナ、ショーンの3名は、フィルの先導で宇宙ステーション内を進行します。
最初に訪れたのは、フィルの居室です。そこにはフィルと母親の写真のほか、たくさんの映画ビデオが陳列されていました。
「ごはん食べるから 少し待ってて」と発言したフィルは、室内の椅子に座り、首の裏に専用の機器を接続。燃料のようなものを自身の体に注入します。
曰く、3才の頃に病気になったというフィルは、母の手によって機械の体に脳を移植されたようです。
母からは「ロボットじゃない」と言われていたフィルですが、生身の部分の割合は10％以下。
（『アンデッドアンラック』No.157 戸塚慶文 / 集英社）ゆえにフィルは、「ロボットって呼び方で いいと思うよ」と無表情で言い放ちました。
ここで、風子らと別れてステーション内を探索していたクリードとニコが合流します。
ニコは「少し見てもいいか？」と許可をとった後、フィルの手袋を外しました。そこにあったのは、ボロボロの機械の手です。
ニコが「お母さんのこと 好きか？」と問いかけると、フィルは無表情を崩さぬまま「うん 一番好き」と即答。
その後フィルは、母が中央ツリー2階のシェルターにて救けを待っていると語ります。
機械の体ゆえに宇宙空間でも活動ができるフィルは、救けを呼ぶために1人でステーション内を彷徨っていたようです。
”奴ら”の正体
（『アンデッドアンラック』No.157 戸塚慶文 / 集英社）フィル曰く、ステーション内にはシェルターを狙っているという”奴ら”が存在しているようです。
自身の体がボロボロになるまで奮闘したフィルですが、”奴ら”は非常に強力な生命体とのこと。
シェルターが壊れるのも時間の問題のようであり、フィルは「急ごう」と「ユニオン」の面々を先導します。
自室を出ると、無重力の中でスイスイと移動するフィル。
それもそのはず、フィルは生まれた頃から無重力で生活している人物です。
一方で、「ユニオン」の面々は宇宙空間に来て間もないため、フィルほどスムーズに動くことができません。
そんな折、通信機能を用いたニコが、風子に「”奴ら”ってのは何だ…」と問いかけます。
前回(100回目)の世界であれば、まず間違いなく敵の正体はUMAだったことでしょう。
しかし、現在(101回目)の世界では、既にUMA「銀河(ギャラクシー)」(※)が存在しているため、多惑星のエイリアンによる攻撃の線も棄却できません。
※100回目の世界では、「罰」によってUMA「銀河」が途中追加された。
あやとり
正体が掴めない”奴ら”の存在を前に、不安げな表情を浮かべる風子。
その時、おもむろに風子に接近したフィルが、「お母さんと同じ顔してる」と述べて糸を取り出しました。
（『アンデッドアンラック』No.157 戸塚慶文 / 集英社）その後フィルは、糸であやとりの型を作り出し、風子に取るよう催促します。
曰く、フィルの母は哀しい顔を浮かべていた際、あやとりを勧めると喜んでくれたとのこと。
つまり「お母さんと同じ顔」とは、「哀しい顔」を指していたようです。
フィルの想い
風子がフィルのあやとりに付き合おうとした時、ステーションに衝撃が走りました。
いよいよ”奴ら”が現れたのです。
風子の指示でクリードがガトリングガンを構えますが、フィルが「無駄だよ」と一蹴。
”奴ら”には、通常の兵器を撃ち込むだけでは勝つことができないようです。
そこでフィルは、ステーションに信号を送信し、自身と「ユニオン」の面々とを隔絶するシャッターを下ろしました。
シャッターを強制的に開けるため、ニコがステーション内のファイアーウォールにアタックしている最中、フィルは両腕を”奴ら”に食べられてしまいます。
その瞬間、フィルは”奴ら”の体内に電撃を流しました。
”奴ら”は硬い外皮を有しているようですが、捕食時に現れる口からアクセスできる”内部”が弱点である様子。
（『アンデッドアンラック』No.157 戸塚慶文 / 集英社）「お母さんが言ってた 大好きな人の為なら 何だってできるって」
そう述べたフィルは、自己の犠牲を何とも思わずに”奴ら”に挑みます。
ここで、ニコの操作によってシャッターが強制的に解放されました。
風子は、現在のフィルが”ロボット”であることから、「前のフィル君と違うかも」などの雑念を抱いていた様子。
「私は大馬鹿だ」とそれを猛省したフィルは、フィルを全力で救う決意を固めました。
「ユニオン」の面々と、謎の”奴ら”との戦いが始まります。
『アンデッドアンラック』No.157終わり。
【アンデッドアンラック】157話の感想と考察
フィルの自己犠牲
無表情ながらも、母への愛を確かに持っているフィル。
しかし、No.157で描かれたフィルは、自身の危険を顧みない性格を持つ、極めて危うい雰囲気を纏った人物でした。
大切な人の為であれば、自身の死をも厭わない危うさ……とでも言いましょうか。
これから「ユニオン」の面々と関わる中で、”フィルの死が大切な人の悲しみに繋がる”という気づきを得て欲しいものです。
これからのフィルについて
フィルといえば、100回目の世界では「UNFEEL-不感-」の否定者として「ユニオン」に所属していた少年です。
「不感」は感情や感覚を否定する、おそらくは自己対象強制型の否定能力。前ループ時は、話すことすら不可能でした。
今回の世界でも、おそらくフィルの”不感”発現は既定路線。
能力の覚醒等により、コミュニケーション能力は残ってくれるよう祈るばかりですが……？
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次回はコチラ！
以下は『アンデッドアンラック』第157話公開前の予想内容です。
【アンデッドアンラック】157話以降のネタバレ予想
フィルの謎
”不感”は発現済み？
宇宙ステーションへと侵入した後、早速保護対象のフィルと出会った出雲風子、ショーン、ジーナの3名。
フィルは、なぜ「空気(エアー)」を欠いた状態で生存できているのでしょうか。
まず考えられるのは、フィルの「UNFEEL-不感-」が既に発現している可能性です。
”不感”が発現しているのであれば、その否定能力によって空気を用いずとも生息が可能な体になっているのではないでしょうか。
また、”不感”と関連した別の考察として、「古代遺物(アーティファクト)」を装備しているという可能性も挙げられます。
100回目の世界にて、フィルは通常1人ひとつが限度である「古代遺物」を複数種類使いこなしていました。
これこそが”感覚”を否定する”不感”の一番大きな恩恵であり、フィルが幼い身空で「ユニオン」に席を置いていた理由です。
さて、ひとつ目の考察と同じく既に”不感”が発現していることを前提に、現在のフィルは「古代遺物」によって宇宙空間での生存を可能としている可能性があります。
（『アンデッドアンラック』No.154 戸塚慶文 / 集英社）ただし、100回目の世界での”不感”は、会話すらも不可能とする否定能力でした。
風子やショーンらのような”能力の拡張”、あるいはビリーのような”条件の変化”などがあったと解釈することも可能ですが、現時点では根拠が見当たらず、考察としては弱そうです。
適応能力
フィルがなぜ「空気(エアー)」を欠いた状態で生存できているのかという謎。
”不感”の賜物ではなかったと仮定すると、続けて考えられるのは「適応」です。
そもそもフィルは、「ニューフィーリング計画」と称する”人類の適応能力と宇宙の関係”を調査するための実験により、宇宙で産み落とされました。
これにより、フィルは宇宙空間に適応し、呼吸を欠いた状態でも生存が可能な体へと進化したのではないでしょうか。
ニコを導いた人物
『アンデッドアンラック』No.156では、何者かが「ユニオン」ロケットの操縦桿をハックし、宇宙ステーションへの正確無比なドッキングを披露しました。
ニコはこの件について、高い演算能力を有するAIか、あるいはニコ以上の頭脳を持った人間による仕業であると踏んでいます。
宇宙ステーション内の状況に鑑みると、フィルかその母、あるいは何らかの意図を持ったUMA/地球外生命体のいずれかでしょうか。
風子、ショーン、ジーナがフィルと出会った現在、クリードとニコの現況も気になるところです。
【アンデッドアンラック】ストーリーまとめ
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絶対理（マスタールール)・獣（ビースト）の猛撃は、風子に“魂”を使うヒントを与えた。一方、獣も真の力を解放！ 組織（ユニオン）と獣、勝利を手にするのは!? 同刻、組織基地に絶対理・言語（ランゲージ）が突如襲来。迎え討つニコに仕掛けられたのは死の遊戯『死理取り』!?
『アンデッドアンラック』ネタバレ記事まとめ
ストーリーの記事は随時更新予定です。
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『アンデッドアンラック』キャラクターまとめ！
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【アンデッドアンラック】最新情報まとめ
アニメ『アンデッドアンラック』最新情報！
アニメ『アンデッドアンラック』ティザーPV公開
2023年中に放送が予定されている、アニメ『アンデッドアンラック』。
声優さんの演技込みの本PV、ファン必見のクオリティです！！
風子の「来るよ! 不運が!!」というセリフがあまりにも解釈一致過ぎて昇天しそうでした……。アニメが待ち遠し過ぎる！！！
第1弾PVはコチラ！
第2弾PVはコチラ！
（C）戸塚慶文
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