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映画『シャークネード』のあらすじと感想|チェーンソーVSサメ B級サメ映画の金字塔

映画『シャークネード』のあらすじ・感想記事です。本サイトでメインコンテンツとして執筆している『チェンソーマン』でもその名が出ている『シャークネード』。本記事では、筆者がそんな『シャークネード』を実際に見た感想をまとめています。

映画『シャークネード』とは?

『シャークネード』の作品情報

制作:2013年
時間:88分
作品ジャンル:モンスターパニック / サメ
監督:アンソニー・C・フェランテ
主要キャスト:アイアン・ジーリング、キャシー・スケルボ、ジェイソン・シモンズ、タラ・リード、ジョン・ハード、他

『シャークネード』の登場人物

フィン・シェパード

波を予測する天賦の際を有しており、サーフィンの名手。海沿いでバーを営んで生活しており、店は繁盛していた。

正義感が強く、困っている人は見過ごせない性格を持つ。

別れた妻と2人の子がおり、今でも家族を気にかけている。

ノヴァ・クラーク

フィンの営むバーで働く若い女性。

とある過去を理由に、サメに対して強い恨みを持っている。銃の扱いが巧く、前述の恨みも相まって、一切物怖じせずに迫りくるサメと戦った。

フィンに恋していたが、作中終盤では……?

バズ・ホーガン

主人公フィンの友人。フィンのことを強く信頼している。

作品冒頭では、足をサメに噛まれていた最中、フィンに助けられた。

ジョージ

フィンの店に通う常連客。

ノヴァを口説いているも、いつも軽くあしらわれている。

嵐(後のシャークネード)が迫り来る中、フィンやノヴァ、バズと車に乗り、避難を試みた。

『シャークネード』のあらすじ

カリフォルニアのビーチに、突如発生した巨大ハリケーンが突撃した。

そのハリケーンは、人喰いザメをも巻き込み、人里にまで進出する。浸水する街に我が物顔で入り込むサメ、ハリケーンによって空から降り注ぐサメサメサメサメ……。

人喰いザメの恐怖を前に、主人公のフィン・シェパードは家族を守るために立ち上がる。

同行するノヴァはショットガンを、フィンはチェーンソーを。それぞれの武器を手に、「シャークネード」との戦いが始まった。

映画『シャークネード』の感想

以下からは、筆者が実際に『シャークネード』を視聴した感想をまとめています。

本編のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

爽快パニック映画

「サメ映画」として確固たる地位を築き、愛され続けている『シャークネード』。

私もその存在は元々知っていたのですが、『チェンソーマン』で名前が登場したことに触発されて、遂に手を出してしまいました。

低予算のB級映画として、こき下ろされている印象もあったわけですが……観出してみると、これがなかなかどうして面白いんですよね。

前情報なしで映画に挑んだため、てっきり武器としてチェーンソーが登場するのは『シャークネード6 ラスト・チェーンソー』のみかと思っていたのですが、無印『シャークネード』でもしっかり登場していました。

チェーンソーが出るだけで興奮するのは多分『チェンソーマン』のせい。

中盤で見られた突っ込んでくるサメを真っ二つにするシーンや、作品終盤のチェーンソーでサメに突撃し、腹を掻っ捌いて脱出するシーンなど、どれも爽快感MAX。

後述の通り、細かく観ればツッコミどころは多分に存在するわけですが、個人的には「面白い」と言う感想が先に立っていた気がします。

人命は紙よりも軽い

海から空からやってくるサメにより、作中では多くの人々の命が失われました

落命したのはモブのみではありません。

ジョージバズが命を落としたシーンでは、あまりの唐突さにもはや声も出ませんでした

バズは車に爆弾を括り付けてカッコよく死ぬんじゃないの!?

そして、ヘリからノヴァが落下したシーンでは、前述の2名がさっさと死んでしまっていたことから、ヒロインでも死ぬのか……とすんなり受け止めてしまっている自分がいました。

なお、後のシーンでノヴァの生存が判明し、まんまとしてやられたわけですが…。

ツッコミどころは多分にある

この映画、様々な口コミでも見られる通り、”ツッコミどころ”は多く存在しています。

根元で爆弾を爆発させることでトルネードを消す”と言う謎理論(しかも3度成功している)や、トルネード付近で比較的安定した飛行を続けるヘリコプターなどに代表される、物理面におけるなツッコミどころ。

そして、心優しき主人公が、主要人物の死を一切気にしないことに代表される、心情面におけるツッコミどころ。

映画『シャークネード』は、細かく観始めればその他にも”穴”が存在しているわけですが、そんなことはかなぐり捨てて楽しめるだけの魅力を持っていることもまた確かです。

漫画『チェンソーマン』との関係

ビームとデンジ(『チェンソーマン』第50話 藤本タツキ / 集英社)

漫画『チェンソーマン』6巻の第50話「シャークネード」は、サブタイトル起用というオマージュ元を微塵も隠す気がないスタイルで、当時ネットをザワつかせていました。

敵側の”爆弾の武器人間”レゼ台風の悪魔によって、爆弾と風雨の舞う嵐のなか、主人公のデンジはチェンソーマンとなって”サメの魔人”ビームに騎乗。

シャークネードとなって敵に突撃します。

展開やストーリーは映画『シャークネード』とは異なりますが、『チェンソーマン』も非常に見応えのある面白い作品ですので、未読の方は是非。

シャークネードさながらのデンジとビーム
【チェンソーマン】第50話ネタバレ 感想と考察|シャークネード!? 決着が迫る 『チェンソーマン』第50話のネタバレ記事です。デンジがビームに騎乗し、一方のレゼは台風を味方につけつつ空を舞う。シャークネードの...

まとめ

以上、映画『シャークネード』のあらすじと感想でした。

低予算のいわゆる”B級映画”ながらも、高い人気と知名度を誇る本作。

B級映画と侮るなかれ。比較的CGの発達した現代(※)で観ても、「粗探しをしよう」と息巻いて観ることをしなければ、最後まで作品に没入して楽しむことができました。
※とは言っても『シャークネード』は2013年作であり、サメ映画としては比較的新しい。

作品全体を通して緊迫感があり、非常に楽しめる作品ですので、未視聴の方は是非一度ご覧ください。