ワールドトリガー

【ワールドトリガー】黒トリガーの徹底解説|一覧形式でご紹介 使用者総まとめ!

【ワールドトリガー】作品の概要

『ワールドトリガー』の第1巻(『ワールドトリガー』1巻 葦原大介 / 集英社)

『ワールドトリガー』は、『週刊少年ジャンプ』を経て『ジャンプSQ』で連載されている、葦原大介先生作の遅効性SFアクション漫画です。

ーー物語の舞台は三門市

異世界からの侵略者「近界民(ネイバー)」を食い止めるため、界境防衛機関「ボーダー」の本部基地が設置されてました。

ボーダーは、「近界(ネイバーフッド)」の技術である「トリガー」を武器とし、日々研鑽を積んでいます。ある者は復讐のため、ある者はのため、ある者はより強い相手との戦いのため。

物語の主人公である空閑遊真、三雲修、雨取千佳、迅悠一の4名も、それぞれの思いを胸に「トリガー」を起動します

この記事について

『ワールドトリガー』に登場する黒(ブラック)トリガーの解説記事です。作中で登場した全ての黒トリガーをご紹介しています。

【ワールドトリガー】黒トリガーとは

規格外のトリガー

黒(ブラック)トリガーとは、優れたトリオン能力を持つ者だけが遺すことのできる、規格外の性能を持ったトリガーです。

戦況を変えるほどの性能を持っており、敗北寸前の国家が黒トリガーを作成して逆襲……という流れも珍しくない様子。
ゆえに、「近界」における戦いでは、”必要以上に対象を追い詰め過ぎないこと”が共通認識となっているようです。

また、後述の製造法がネックとなり、いずれの国においても黒トリガーは希少となっています。そのため、遠征等に複数の黒トリガーが投入されることは少なく、基本的には本国の防衛手段として運用されているようです。

製造法

黒トリガーの製造法(『ワールドトリガー』第16話 葦原大介 / 集英社)

黒トリガーの製造法は、「自分の全トリオンを注ぎ込む」というもの。

ゆえに黒トリガーを起動した者は、(起動時のみ)黒トリガー作成者のトリオンを自身のものとすることができます。
※例えば、迅悠一のトリオン量は「7」ですが、黒トリガー起動時は「37」と跳ね上がります。なお、生前のトリオン能力より出力が上がる場合が多いらしく、単純に最上のトリオン能力が「30」だったわけではありません。(『ワールドトリガー』25巻の質問コーナー(21)より)

黒トリガーのデメリット

黒トリガーのデメリットとして挙げられるのは、作成者の人格、感性等の要素が強く反映される点です。

適合者でなければ起動することすら許されず、良くも悪くもクセの強いトリガーであると言えます。

また、トリガーによっては標準兵装(※)が搭載されておらず、メリットばかりというわけではないようです。
※ボーダーにおける「シールド」や「バッグワーム」などのオプショントリガーや、ベイルアウトシステム、通信システムなど。

【ワールドトリガー】黒トリガー一覧|

以下からは、各国家が所持している黒(ブラック)トリガーについてまとめています。

玄界(ミデン)|ボーダー

空閑遊真の黒トリガー

ボーダー玉狛支部所属の空閑遊真が持つ、遊真の実父 空閑有吾が遺した黒トリガーです。

ボーダーの管理下に置かれているトリガーではありませんが、ボーダー側からは認知(黙認)されているため、便宜上ボーダー内のトリガーとして記載しています。

黒トリガーを使う遊真(『ワールドトリガー』第64話 葦原大介 / 集英社)

空閑遊真の黒トリガーは、他者のトリガー性能を学習し、自身の物とすることができます。

三門市にやってきてまもない頃、黒トリガーを用いて三輪隊と戦った遊真は、「鉛弾(レッドバレット)」や、トリガーを弾として撃ち出す手段を”学習”によって入手しました。

その他も複数の効果を有しており、ボーダー隊員のトリガーに似た多彩さを持っています。

 

また、もうひとつの大きな特徴として、遊真の黒トリガーには遊真自身の肉体が格納されています

これは、かつての戦いで瀕死の重傷を負った遊真を救うための措置であり、レプリカ曰く今も遊真の体は死に向かっているとのこと。

作中で登場している黒トリガーの中では、異例尽くめのトリガーだと言えそうです。

風刃

風刃を相手に命中させた迅(『ワールドトリガー』第131話 葦原大介 / 集英社)

「風刃」は、ストーリー開始時点ではS級隊員の迅悠一が使用していたトリガーです。

後述する作成者の性格によってか、黒トリガーとしては非常に”好き嫌い”の少なく、適合者は当時のボーダー内で20人以上にも及びました。

基本的な性能としては、軽さ、耐久力、切れ味、いずれもトップクラスの超高性能ブレード。それに加えて、物体に斬撃を伝播させ、視認できる全ての範囲に斬撃を与えることができます

風刃を起動する三輪(『ワールドトリガー』第79話 葦原大介 / 集英社)

なお、作中で「風刃」を使用した三輪秀次は、レプリカの協力によって見えない相手への斬撃も成功させていました。

また、「風刃」による特殊斬撃には限りがあり、”光の帯”として視認可能な残弾がなくなれば、リロードの隙が生まれてしまうようです。

梅咲鉄弥と最上宗一(『ワールドトリガー』19巻 葦原大介 / 集英社)

また、風刃を遺したのは、迅悠一の師匠である最上宗一(画像右)です。

最上は、作中時間から5年前に黒トリガーを遺して死亡。その後行われた争奪戦で迅悠一が圧勝し、以降しばらくは迅悠一専用のトリガーとして運用されました。

「風刃」適合者一覧
「風刃」適合者
迅 悠一迅 悠一 風間 蒼也風間 蒼也 佐伯 竜司佐伯 竜司 嵐山 准嵐山 准
木虎 藍木虎 藍 加古 望加古 望 三輪 秀次三輪 秀次 片桐 隆明片桐 隆明
一条 雪丸一条 雪丸 生駒 達人生駒 達人 弓場 拓磨弓場 拓磨 村上 鋼村上 鋼

名称不明(天羽月彦の黒トリガー)

S級隊員の天羽月彦が所有している黒トリガーです。

破壊力が凄まじいトリガーであり、単純な戦闘能力の点では迅悠一すらも凌ぐと言われています。

一方で、戦う姿が人間離れしていることから対外的な印象がやや悪く、メディア対策室長の根付栄蔵は、天羽の作戦使用を嫌う様子を見せていました。

天羽と更地(『ワールドトリガー』第50話 葦原大介 / 集英社)

作中での使用描写は、アフトクラトルの大規模侵攻時にのみ。直接描写こそされなかったものの、辺り一面を更地にする凄まじい破壊力を有していることが明らかになりました。

梅咲鉄弥と最上宗一(『ワールドトリガー』19巻 葦原大介 / 集英社)

なお、Twitterで行われた「Q&Aコーナー」より、天羽月彦の黒トリガーは梅咲鉄弥(画像左)が作成者であることが判明しています。

キオン

雪原の大国 キオン(『ワールドトリガー』第42話 葦原大介 / 集英社)

キオンは、トリオン兵「イルガー」を用いる稀有な国家として、大規模侵攻への関与の疑いがかけられた「雪原の大国」です。

作中時間から7年前、レプリカが空閑有吾、空閑遊真と共にキオンに滞在していた際、そこには6本の黒トリガーが存在していました。

なお、現時点でキオンが保持する黒トリガーの詳細は一切判明していません。

アフトクラトル

神の国アフトクラトル(『ワールドトリガー』第42話 葦原大介 / 集英社)

アフトクラトルは、トリオン兵「イルガー」を用いる稀有な国家として、大規模侵攻への関与の疑いアリとしてマークされていた「神の国」です。

事実として、アフトクラトルは6名の精鋭を玄界(ミデン)に送り込んでおり、ボーダー隊員たちと激戦を繰り広げました。

作中時間から7年前の時点で、13本の黒トリガーの存在が確認されています。

【国宝】星の杖(オルガノン)

星の杖を起動するヴィザ(『ワールドトリガー』第62話 葦原大介 / 集英社)

星の杖(オルガノン)」は、アフトクラトルのヴィザが用いる黒トリガーです。

「国宝」とされる極めて強力なトリガーであり、大規模侵攻編では木崎レイジを相手に初めて使用されました。

その場に居合わせたレプリカは、「国宝」の使い手が遠征に投入されている事実に驚きを見せており、アフトクラトルに何かが起きているのではないかと推測しています。

ヴィザの刃に重石が付着(『ワールドトリガー』第64話 葦原大介 / 集英社)

さて、そんな「星の杖」の性能は、「伸ばした円の上を刃が周回起動する」という比較的シンプルなもの。

刃の動きが極めて速く、肉眼ではまず視認不可。遊真が行った”「錨(アンカー)」印で刃に重石をつける”などの手段を講じない限り、まずもって対処することすらできません。

「星の杖」有するヴィザが大規模侵攻編最強の相手であったことは疑いようのない事実です。

卵の冠(アレクトール)

「卵の冠」を使うハイレイン(『ワールドトリガー』第73話 葦原大介 / 集英社)

卵の冠(アレクトール)」は、今回の玄界侵攻の隊長を任されたハイレインが使用するトリガーです。基本性能は、卵型の物体から生き物を模した弾を射出する、というもの。

弾は対象をトリオンキューブ化する能力を持っており、トリオン体以外には無害です。

また、「卵の冠」の最大の特徴として、自身がキューブ化したトリオンからトリオン体を回復する能力が挙げられます。

この能力により、狙撃で腹を撃ち抜かれていたハイレインは見事に全回復を遂げました

窓の影(スピラスキア)

「窓の影」を用いるミラ(『ワールドトリガー』第73話 葦原大介 / 集英社)

窓の影(スピラスキア)」は、ハイレインの補佐を務めるミラが使用する黒トリガーです。

直接的な戦闘力には劣るものの、”空間移動”という決して替えのきかない能力を有しており、今回の遠征を語るにおいて欠かせない人物/トリガーだと言えます。

具体的な能力としては、友軍同士の会話弾の跳ね返し等に使う「小窓」と、人物などの大きな物体を移動させる「大窓」の2種類を操る、という言語化してしまえばシンプルなものです。

また、”窓”からは簡単な攻撃を繰り出すことも可能であり、殺傷能力がゼロというわけでもありません。

泥の王(ボルボロス)

「泥の王」で暴れるエネドラ(『ワールドトリガー』第71話 葦原大介 / 集英社)

泥の王(ボルボロス)」は、アフトクラトル遠征部隊の問題児 エネドラが用いる黒トリガーです。

その能力は、”自身の形状を液体や気体に変化させ、なおかつ硬質化することができる”というもの。

気体として対象の口内に侵入し、内部から硬質化ブレードでトリオン供給器官を破壊する、などの搦手も可能とするなど、非常に強力な性能を持っています。

トリオン体の弱点である「伝達脳」と「供給器官」は、一箇所にまとめた上で硬質化で覆っており、カモフラージュ用のダミーを生成することも可能です。

そんな多彩かつ強力なトリガーを操るエネドラですが、単独でボーダー本部に侵入した上で大暴れし、敵方の逆鱗に触れた上で敗北。

最後は「泥の王」を剥奪されてしまいました。危うく鹵獲(ろかく)されるところだった「泥の王」は、次なる適合者を求めてアフトクラトルに帰還しています。

???

某国の黒トリガー(『ワールドトリガー』第20話 葦原大介 / 集英社)

上画像の黒トリガー使いは、空閑親子とレプリカが協力していた「近界」の国家カルワリアの敵国が、他国から雇った刺客です。

上述した以上の素性や正体等は一切不明ですが、いずれ闘うことになるかもしれません。

【ワールドトリガー】ストーリーまとめ

各ストーリーの記事は順次更新予定です。

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