【葬送のフリーレン】作品の概要
（『葬送のフリーレン』第1巻 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは－－
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは－－
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚（アフター）ファンタジー！
『葬送のフリーレン』とは
『葬送のフリーレン』は、『週刊少年サンデー』にて連載中されている「後日譚ファンタジー」です。
原作・山田鐘人先生、作画・アベツカサ先生のタッグによって生み出されており、2023年のアニメ化を経て人気が徐々に拡大しています。
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この記事について
『葬送のフリーレン』に登場する「リヒター」について解説している記事です。リヒターの来歴を振り返りつつ、使用魔法や強さについてまとめています。
先の展開のネタバレを含む記事です。
閲覧の際はご注意ください。
【葬送のフリーレン】リヒターの概要
リヒターとは？
リヒターは、「一級魔法使い試験編」で初登場した二級魔法使いです。
第一次試験では、デンケン、ラオフェンとともに第13パーティーに所属していました。
本記事では、そんなリヒターの来歴と使用魔法について詳しくご紹介します。
名前の意味
ドイツ語で「リヒター(＝Richter)」とは、「裁判官」という意味を持つ単語です。
己を律し、冷徹に徹することで対象を処する……そんな「裁判官」然とした行いからネーミングされたのではないかと考えられます。
リヒターの声優は？
リヒター役にキャスティングされているのは、花輪英司さんです。
他作品では、『ONE PIECE』や『進撃の巨人』『僕のヒーローアカデミア』などに出演されています。
リヒターは死亡した？
リヒターの生死と現在の状況は以下からご覧いただけます。
【葬送のフリーレン】リヒターの来歴
一級魔法使い試験編
第一次試験は、3人一組のパーティー制。
リヒターはデンケン、ラオフェンの2名と”第13パーティー”に振り分けられました。
【第一次試験の合格条件】
北側諸国グローブ盆地を試験区域とし、以下2つの条件を満たすこと。
①「隕鉄鳥(シュティレ)」を捕獲し、翌日の日没まで保持する。
②その時点でパーティーメンバーが全員揃っている。
（『葬送のフリーレン』第39話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）試験区域中央部の湖が凍りついた事態を受け、デンケンは実行犯たる第2パーティーが「隕鉄鳥」を捕まえる算段を持っていると直感。
第2パーティーから「隕鉄鳥」を奪取する方針を固めました。
どうやら第13パーティーは、宮廷魔法使いたるデンケンが仕切っており、リヒターとラオフェンは素直に従っているようです。
vs第2パーティー
| 第2パーティー | ||
 フリーレン |
 ラヴィーネ |
 カンネ |
デンケンの鋭い観察顔と優れた魔力探知により、第13パーティーは第2パーティーの居場所を割り出しました。
その後、ラオフェンが「高速で移動する魔法(ジルヴェーア)」の使用によって「隕鉄鳥」の奪取に成功。
作戦はいよいよ大詰め。デンケンがフリーレンを足止めしている間に、リヒターがラヴィーネかカンネを殺害することで、第2パーティーを失格に追い込むことができます。
なお、デンケン自身は無益な殺生を好んでおらず、気絶に止めるよう言い放ちました。
（『葬送のフリーレン』第43話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）……その直後、リヒターは「大地を操る魔法(バルグラント)」を使用し、第2パーティーを分断。
ラヴィーネとカンネをフリーレンから引き剥がし、準備を整えました。
そして始まった戦闘は、リヒターが圧倒。「大地を操る魔法」は強力そのものであり、2人の少女はすぐに倒れ込んでしまいます。
リヒターはデンケンの言葉に従い、ラヴィーネとカンネを手にかけはしませんでした。
しかし、デンケンがフリーレンに敗北したことを受け、再び攻撃を再開します。
「ガキの御守りはもう終わりだ」と述べ、今度は殺意十分な攻撃を放つリヒター。
（『葬送のフリーレン』第45話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）このままリヒターが勝利するかと思われた、その時。
フリーレンによって試験区域の結界が破壊され、区域内に雨が降り始めたのです。
雨とは、すなわち水。
リヒターは、カンネの「水を操る魔法(リームシュトローア)」による圧倒的な物量攻撃をくらい、敗北しました。
第一次試験の結果
デンケンとリヒターは魔力切れ。ラオフェンも魔力切れスレスレと、ゲームオーバーに近しい状況に陥った第13パーティー。
（『葬送のフリーレン』第45話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）しかし、宮廷魔法使いたるデンケンは「最後まで醜く足掻くんだ」と発し、2人を鼓舞します。
……さて、そんな第13パーティーが、第一次試験終了間際に見つけ出したのは、既に敗北が決まったパーティーでした。
合格の道が途絶えているにもかかわらず、「隕鉄鳥」を大事に抱えていたそのパーティー。
デンケンとリヒターは、”殴り合い”によって醜くも「隕鉄鳥」を奪いとり、見事に第一次試験を突破しました。
束の間の休息
第一次試験を終えたリヒターは、オイサーストの自身の店で、普段通りの暮らしへと戻っていました。
そんな折、デンケンとラオフェンが来訪。2人は、リヒターに対して目的の店への案内を頼みます。
（『葬送のフリーレン』第46話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）「俺達はもうパーティーじゃない」と断ったリヒターでしたが、デンケンの目的地が「生前の妻と一緒に行った店」であったことから、案内を承諾。
無事に辿り着いた店で、3人は共に食事を楽しみました。
一級魔法使い試験編｜第二次試験
【第二次試験の合格条件】
迷宮(ダンジョン)「零落の王墓」の最深部まで辿り着くこと。
リヒターは、デンケンの呼びかけに応じ、協力して「零落の王墓」を攻略することに決めました。
しかし、リヒターの他に呼応したのは、たったの3名のみ。合計人数は5名です。
肩を落とした様子のデンケンに対して、リヒターは相手を思いやる言葉をかけました。
共に夕食を囲んだからか、態度の軟化が見て取れます。
水鏡の悪魔
未踏破の迷宮である「零落の王墓」には、様々な罠が散りばめられていました。
想定外の事態が続き、早速5名のうち1名が脱落。一行は、より気を引き締めて先へと進みます。
…そして。
一行が最深部に近付いたところで、”水鏡の悪魔(シュビーゲル)”が牙を剥き始めます。
（『葬送のフリーレン』第50話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）”水鏡の悪魔”の能力は、迷宮内の人物の複製。
デンケンらは、最深部まであと一歩というところで、複製フリーレンとかち合ってしまったのです。
一気に手詰まりに陥り、ひとまず退避を選んだ一行。
そんな状況下で、フリーレンとフェルン、ラヴィーネとカンネなど、人員が徐々に集まり始めました。
合流した受験者らを加え、改めて作戦会議を行なった一行。
結果として、フリーレンとフェルンに複製フリーレンを任せ、他の面々は2人の背後を全力で守ることになります。
最終局面
（『葬送のフリーレン』第54話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）ラヴィーネと組んだリヒターは、ラヴィーネの複製体とカンネの複製体を相手に戦います。
事前に情報を共有していた甲斐あって、戦闘は極めてスムーズに終了。
……しかし、2人は突如として背後からの奇襲に遭ってしまいます。
攻撃の主は、なんとゼンゼの複製体。
現役の一級魔法使いの”完璧な複製体”に勝てるはずもなく、2人は「脱出用ゴブリン」に抱えられ、脱落していきました。
杖の修理
（『葬送のフリーレン』第56話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）第二次試験で脱落となり、最悪な気分の中で店を営業していたリヒター。
そんな折、店にフリーレンが訪れました。
浅からぬ因縁を持つ相手を前に、リヒターの気分が落ち込みます。
フリーレンが持ち込んだのは、複製フリーレンとの戦闘でボロボロになったフェルンの杖でした。
当初は断ろうとしたリヒターでしたが、頼まれた仕事を全うし、当日中に杖を修理してみせました。
続く関係
リヒターは、試験終了後もデンケン、ラオフェンとの関係を継続させています。
デンケンが再登場を果たしたように、今後のストーリー進行で再び活躍してくれるかもしれません。
【葬送のフリーレン】リヒターの使用魔法・強さ
大地を操る魔法(バルグラント)
（『葬送のフリーレン』第44話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）リヒターは、「大地を操る魔法(バルグラント)」を有しています。
「圧倒的な質量」を特徴とする魔法であり、攻撃面はもちろんのこと、防御面での活躍も見られました。
第43話では周囲一体を隆起させていたことから、魔法の範囲も広大であることがわかります。
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