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【葬送のフリーレン】作品の概要
（『葬送のフリーレン』第1巻 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは－－
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは－－
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚（アフター）ファンタジー！
『葬送のフリーレン』とは
『葬送のフリーレン』は、『週刊少年サンデー』にて連載中されている「後日譚ファンタジー」です。
原作・山田鐘人先生、作画・アベツカサ先生のタッグによって生み出されており、2023年のアニメ化を経て人気が徐々に拡大しています。
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この記事について
『葬送のフリーレン』に登場する「ヴィアベル」について解説している記事です。ヴィアベルの来歴を振り返りつつ、使用魔法や強さについてまとめています。
先の展開のネタバレを含む記事です。
閲覧の際はご注意ください。
【葬送のフリーレン】ヴィアベルの概要
（『葬送のフリーレン』第41話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）ヴィアベルとは？
ヴィアベルは、「一級魔法使い試験編」で初登場した二級魔法使いです。
第一次試験ではエーレ、シャルフとともに第8パーティーに所属していました。
北部魔法隊を隊長として率いており、豊富な実戦経験を持つヴィアベル。
本記事では、そんなヴィアベルの来歴と使用魔法について詳しくご紹介します。
名前の意味
ドイツ語で「ヴィアベル(＝Wirbel)」とは、「渦」を意味する単語です。
渦のように相手に巻きつき拘束する魔法を放つことから、このようなネーミングに至ったのではないかと考えられます。
ヴィアベルの声優は？
ヴィアベル役としてキャスティングされているのは、谷山紀章さんです。
他作品としては、『黒子のバスケ』(氷室辰也役)や『進撃の巨人』(ジャン・キルシュタイン役)などに出演されています。
ヴィアベルは死亡した？
ヴィアベルの生死と現在の状況は以下からご覧いただけます。
【葬送のフリーレン】ヴィアベルの来歴
一級魔法使い試験編｜第一次試験
ヴィアベルは、試験開始前から「北部魔法隊隊長」として知られる実力者であり、デンケンやフェルン、ユーべルと並び称されていました。
そして始まった第一次試験は、3人一組のパーティー制。
ヴィアベルはエーレ、シャルフの2名と”第8パーティー”に振り分けられました。
【第一次試験の合格条件】
北側諸国グローブ盆地を試験区域とし、以下2つの条件を満たすこと。
①「隕鉄鳥(シュティレ)」を捕獲し、翌日の日没まで保持する。
②その時点でパーティーメンバーが全員揃っている。
（『葬送のフリーレン』第39話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）実質的なリーダーとして第8パーティーを率いるヴィアベルは、早くも「隕鉄鳥」を捕まえていた第4パーティーをロックオン。
奇襲を仕掛け、「隕鉄鳥」の強奪を狙います。
vs第4パーティー
| 第4パーティー | ||
 フェルン |
 ユーベル |
 ラント |
ヴィアベルらが第4パーティーに向けて放った攻撃魔法は、いずれもフェルンの防御魔法によって防がれてしまいました。
その後、ヴィアベル対ユーベル、エーレ対フェルン、シャルフ対ラントの戦いがスタート。
戦闘開始後、ヴィアベルはユーベルを泳がせ、しばらくは防御に徹していました。
ユーベルの手の内を把握した後、ヴィアベルは「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」を発動。
相手の自由を奪った上で、「隕鉄鳥を置いて失せろ」と言い放ちました。
どうやらヴィアベルは、無用な殺しを極力避けたい様子。
……しかし、少しのやり取りの後、ユーベルの危険性を理解したヴィアベルは、相手を殺す覚悟を決めます。
（『葬送のフリーレン』第42話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）そんな折、ヴィアベルにとって想定外の事態が起きました。
なんと、フェルンに背後を獲られてしまったのです。
「魔法学校の首席」たるエーレが敗れた事実に、素直な驚きを口にするヴィアベル。
また、フェルンがエーレについて「殺しました」と述べた(※)ため、ヴィアベルは撤退を選択します。
※ヴィアベルを撤退させるための嘘(ブラフ)。
第一次試験の結果
（『葬送のフリーレン』第42話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）倒れ込んでいたエーレとシャルフを抱え上げ、「俺たちの不合格は確定だな」と悲観するヴィアベル。
それでも彼はパーティーメンバーを見捨てず、安全な場所に向かって歩きます。
ここで、ふとエーレが「あれ」と木の枝の方を指をさして発言。
……そこには何と、悠々と羽を休めていた「隕鉄鳥」の姿があったのです。
通常は拘束魔法など意に介さない「隕鉄鳥」。しかし、ヴィアベルの「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」は相手の魔力をも封じる優れものです。
ヴィアベルが「隕鉄鳥」を捕獲し、そのまま日没を迎えたことで、無事第8パーティーは第一次試験を突破しました。
束の間の休息
（『葬送のフリーレン』第46話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）ヴィアベルは、第二次試験前のインターバル中も、討伐依頼などの仕事をこなしていました。
今回の依頼は、「獅子猪(フレッサー)の討伐」。
そんな折、偶然フリーレン一行と出会ったヴィアベルは、前衛職としてシュタルクをスカウトし、連れて行ってしまいました。
そして、ヴィアベル、シャルフ、シュタルクの3名は、無事に討伐依頼を完遂。
第二次試験への挑戦にあたり、肩を温める格好となりました。
一級魔法使い試験編｜第二次試験
【第二次試験の合格条件】
迷宮(ダンジョン)「零落の王墓」の最深部まで辿り着くこと。
ヴィアベルは、協力を呼びかけるデンケンを横目に、シャルフ、エーレとともに迷宮攻略を開始しました。
水鏡の悪魔
最深部の近くまで難なく踏破したヴィアベルらでしたが、突如としてエーレが足を止めてしまいます。
どうやらエーレは、魔法によって拘束されてしまった様子。
その魔法が「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」であると察したヴィアベルは、シャルフに視界を遮るよう指示しました。
（『葬送のフリーレン』第49話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）その後、姿を見せたのはヴィアベラ、シャルフ、エーレのコピー体でした。
ヴィアベルは、シャルフに「ヴィアベル」、エーレに「シャルフ」を任せ、自身は「エーレ」を叩くと述べ、戦闘を開始します。
最終局面
（『葬送のフリーレン』第55話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）ヴィアベル、シャルフ、エーレはメトーデと合流し、現在の状況を把握しました。
3人が任されたのは、複製体の中でも特に危険な複製デンケンの足止めです。
当然ながら、宮廷魔法使いの複製体との戦闘は、困難を極めました。
しかし、ヴィアベルら3名は最後まで耐え抜き、「零落の王墓」最深部に到達。
第二次試験を突破しました。
一級魔法使い試験編｜第三次試験
最後の関門たる第三次試験は、「”大魔法使い”ゼーリエによる面接」です。
面接に挑んだヴィアベルは、「好きな魔法を教えろ」との問いに対して、「魔法ってのは殺しの道具だぜ。好きも嫌いもあるか。」と不敵な笑みを浮かべて回答。
その言葉に笑顔を見せたゼーリエは、「合格だ」と言い放ちました。
試験を終えて
試験後、フリーレンのもとにやってきたヴィアベル。
北の辺境が故郷である彼は、勇者ヒンメルの逸話に憧れ、現在の地位にまで上り詰めました。
そしてヴィアベルは、勇者一行に所属していたフリーレンに対し、「俺をここまで連れてきたのは、勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だ」と一言。
最後に「出会いは大切にしろよ」という言葉を残し、シャルフ、エーレとともに去っていきました。
【葬送のフリーレン】ヴィアベルの使用魔法・強さ
見た者を拘束する魔法(ソルガニール)
（『葬送のフリーレン』第41話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）ヴィアベルは、「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」を有しています。
この魔法は単なる拘束魔法ではなく、相手の魔力操作すら封じる強力な効果が付与されており、対象から目を逸らさない限り効果が持続するようです。
相手を無力化する非常に優秀なこの魔法を、ヴィアベルは「殺す覚悟のための時間」を稼ぐ目的で使用しています。
豊富な実戦経験
北部魔法隊の隊長であるヴィアベルは、日々”魔王軍の残党”たちとの戦闘に明け暮れていた人物。
それゆえに、桁の違う実戦経験を積んでいます。
さらに、第一次試験にて同じパーティーに所属していたエーレ曰く、ヴィアベルが使うのは「勝つための卑怯な魔法」。
単純な実力としてはエーレより劣るヴィアベルですが、経験に裏打ちされた度胸や技術が彼を根底から支えているようです。
【葬送のフリーレン】ヴィアベルの性格・魅力
「人間でありたい」という心
エーレから「勝つための卑怯な魔法」を使うと評されたヴィアベル。言動からも躊躇のなさが伺えます。
しかし、そんなヴィアベルであっても、「人間でありたい」という思いは捨てきれていないようです。
そんな彼が用いる「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」は、自分自身に猶予を与えるにはうってつけの魔法。
相手を手にかける前に、自身の気持ちに折り合いをつけ、「殺す覚悟」の時間をとっているようです。
（『葬送のフリーレン』第41話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）……とはいえ、ヴィアベルは「必要な殺しは全部やってきた」と語っていました。
さすがは部隊を率いる隊長というべきか、ただ甘い人物というわけではないようです。
ヴィアベルの原動力
ヴィアベルは、29年前から想い続けている「好きな奴」への下心を原動力に、命を張って活動しています。
北側諸国に住んでいたヴィアベル少年。
魔族の動きの活発化を理由に、彼の思い女は中央へと引っ越してしまったのです。
（『葬送のフリーレン』第42話 山田鐘人・アベツカサ / 小学館）その際、ヴィアベル少年は「クソったれな魔族共は 俺が全員ぶっ殺してやる」と啖呵を切りました。
以来、ヴィアベルは魔法隊に所属し、戦い続けているのです。
今はもう顔も名前も思い出せない少女との約束。
……それを聞いたエーレは、「馬鹿みたいね」と感想を述べ、微笑んでいました。
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