『ワンピース』の概要
“ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!
『週刊少年ジャンプ』の”看板漫画”として、少年漫画の王道を進み続ける本作。
アニメのリメイク版の製作が発表されるなど、その勢いは衰えを知りません。
あなたもルフィの冒険の果てを見届けませんか?
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第110巻のあらすじと感想・考察
この記事について
『ワンピース』第1125話について考察する記事です(これまでのネタバレあり)。発売日情報についてもまとめています。
【ワンピース】第1125話の概要
掲載日・発売日はいつ?
『ワンピース』第1125話は、2024年9月2日発売の『週刊少年ジャンプ』40号に掲載予定です。
巨兵海賊団とともに波に揺られ、一路「エルバフ」を目指す麦わらの一味。
次に待ち受けるのは久方ぶりの平穏か、はたまたーー?
前回(第1124話)はこちら!
本編に入る前に、まずは『ワンピース』第1124話の内容を簡単に振り返っておきましょう。
【第1124話のまとめ】
- モルガンズが「エッグヘッド事件」の報道準備を進める。
- 赤犬が「エッグヘッド」の黄猿に連絡を入れる。
- ベガパンク”悪(リリス)”が目を覚まし、宴に合流。
- 「エルバフ」にて麦わらの一味を待つ何者かの影が描かれる。
詳細な内容は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
【ワンピース】第1125話のネタバレ・展開予想
サターン聖の死について
「エッグヘッド編」にて、他の”五老星”に先立って活躍した”牛鬼”ジェイガルシア・サターン聖。
「世界政府」において”科学防衛武神”という肩書を持つ彼であるからこそ、”ベガパンクの抹殺”という重要任務への同行が決まったのだと思われます。
……しかし、蓋を開けてみると、今回の任務はまさに「蜂の巣をつついた」という表現が適切な結末を迎えました。
ベガパンク”星(ステラ)”の抹殺こそ成し得たものの、”告発配信”で「世界政府」への信用が根底から揺るがされ、なおかつルフィを含む”麦わらの一味”や”悪(リリス)”、くま、ボニーなど、重要人物をまんまと逃してしまったのです。
これまでは世界のトップかと思われていた”五老星”でしたが、我々読者は”その上”にイム様が座していることを知っています。
今回の件の責任者であるサターンには、何らかの制裁が下されるのではないでしょうか。
神の騎士団による処刑
表向きには”最高権力者”の内の1人であるサターン。
そんな存在を罰することができる者となると、世界の真のトップたるイム様か、”神の騎士団”最高司令官のフィガーランド・ガーリングくらいのものでしょう。
ガーリングと”五老星”の力関係については不明ですが、次回以降のストーリーでは、ミョスガルドのように処刑されるサターンの姿が描かれるかも……?
サターンは”黒ひげ”に始末される?
上述した”処刑”以外にも、サターンが死亡するフラグは散りばめられています。
注目したいのは、『ONE PIECE』第1107話の上画像のシーン。
ルフィの一撃で吹き飛ばされたサターンは、隠密で「エッグヘッド」に上陸していた”若月狩り”カタリーナ・デボン、”音越”ヴァン・オーガーと遭遇しました。
この時、デボンはサターンに触れ、「任務完了」と意味深な言葉を発したのです。
ここで思い出したいのが、デボンの能力。
彼女が食べた「イヌイヌの実幻獣種 モデル”九尾の狐”」は、他者へと変身することが可能です。
もしこの能力の使用条件が、”Mr.2”ボン・クレーのマネマネの実と同じ「相手に触れること」だった場合、デボンは”五老星”の1人に化けることが可能になったと言うことになります。
あとは「黒ひげ海賊団」によってサターンが始末されれば、デボンの成りすましは完璧なものとなるわけです。
今後のストーリーでは、サターンに化けたデボンが「マリージョア」へと潜入する展開もあり得そうですね。
カリブーと”黒ひげ”
古代兵器”ポセイドン”が「魚人島」の”人魚姫”しらほしであることや、”プルトン”が「ワノ国」に眠っていることを知った海賊・カリブー。
幸か不幸か”黒ひげ海賊団”の2名(デボン、オーガー)との邂逅を果たした彼は、自身が崇拝する「あの人」こと”黒ひげ”に、全ての情報を献上するつもりでいました。
『ワンピース』第1125話以降では、カリブーの情報を得た”黒ひげ”が、何らかのアクションを起こすのではないかと予想されます。
革命軍が動く
ベガパンクが遺した「配信」により、作中の全世界において、「世界政府」の闇が暴露されました。
一笑に付す程度に終わる国もあることと思われますが、「革命軍」の息がかかった国や、元より「世界政府」を信用していない国にとっては、今回の配信が持つ意味は極めて大きいはずです。
また、今回の情報は、「世界政府」と大手を振って戦う「革命軍」にとっても追い風となるものだったはず。
ともすれば、今後のストーリーにおいては、「革命軍」も”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”争奪戦に参加する可能性すらありそうです。
現時点では「カマバッカ王国」を拠点としており、ベガパンクの配信に聞き入っていたドラゴンら。次回以降のストーリーにおいては、その動向に注意を払う必要があるでしょう。
神の騎士団
仮に「革命軍」が動き出した場合、最近になって存在が明かされた「神の騎士団」の動きも気になるところです。
現在の「革命軍」は、”赤い土の大陸(レッドライン)”に住まう天竜人達への間接攻撃として、”兵糧攻め”を決行していました。
しかし、ドラゴン曰く、天竜人らは「黙って耐える様な相手じゃない」とのこと。
ここで出張ってくるとされているのが、フィガーランド・ガーリング率いる「神の騎士団」です。
その存在意義や構成員はベールに包まれているものの、実力者であろうことはまず間違いない「神の騎士団」。
今後のストーリーにおいては、「革命軍」の実力者たちと「神の騎士団」による戦いにも要注目ですね。
エルバフ編の開幕
”鉄の巨人”エメトの尽力により、無事に「エッグヘッド」から脱出した麦わらの一味。
巨兵海賊団を伴って進む島といえば、「ウォーランド」を除いて他にはないでしょう。
『ONE PIECE』第1125話以降では、巨人達の総本山にて「エルバフ編」がスタートするものと予想されます。
「エルバフ編」で期待されるイベントと言えば、何といってもロビンとサウロの再会です。
また、「ワノ国」出国前にユースタス・”キャプテン”キッドが述べていた「火ノ傷」の男についての情報が明かされるかも……?
王子ロキ
「エルバフ」と言えば、ローラとの政略結婚が破談となった”王子”ロキのビジュアルが気になるところですよね。
いよいよ始まる「エルバフ編」では、そんなロキの姿の他、数名の重要キャラクターが新規登場するのではないかと思われます。
キッドのその後
”赤髪のシャンクス”に挑んだ結果、無惨にも海の藻屑となってしまったユースタス・”キャプテン”キッドとその一団。
これまでの活躍から察するに、紆余曲折を経て生きながらえ、「エルバフ編」で再登場……と言う線もあり得ないことはなさそうです。
完膚なきまでに叩きのめされ、”ワンピース争奪戦”からの脱落を余儀なくされたキッドは、今何を思うのでしょうか。
【ワンピース】今後の展開について
ジョイボーイとエメトの過去
「エメト」について
鉄の巨人の名前と思しき「エメト(EMETH)」とは、ヘブライ語で「真理」を意味する言葉です。
ユダヤ教の伝承によると、自立した泥人形たる「ゴーレム」は、「EMETH」と記された羊皮紙を人形に貼り付けることで完成するとのこと。
鉄の巨人の「エメト」という名は、察するに「ゴーレム」の伝承に基づくネーミングでしょう。
そしてゴーレムと言えば、主人の命令だけを実行する存在であることも知られています。
鉄の巨人が「ジョイボーイ」に固執している様子を見るに、両者の間で主従関係にも似た何かがある可能性は高いでしょう。
過去が明かされる?
現時点では「かつて『マリージョア』を襲った存在」という程度の情報しか明かされておらず、まだまだ謎の多い存在である”鉄の巨人”エメト。
そんな中、第1119話では、ジョイボーイとエメトがコミュニケーションをとっていたことが示唆されました。
続く第1120話以降では、そんなジョイボーイとエメトにフィーチャーする形で、いよいよ「空白の100年」の詳細が描かれていくのではないかと予想されます。
ジョイボーイのビジュアルはもちろん、「王国」と「連合軍」が戦へと至った”火種”など、「空白の100年」を取り巻く謎を挙げ出せばキリがありません。
『ONE PIECE』世界の根幹と密接に関わっているであろう「空白の100年編」に期待が高まりますね。
イム様とジョイボーイ
第1122話にて、ジョイボーイの「覇気」が時代を超えて迸(ほとばし)った際、イム様はひどく取り乱していました。
これまでもリリィに対する怒りなど、薄っすら感情を露わにしていたイム様。
しかし、第1122話に至っては、「うわあああああ」と絶叫しつつ膝をつくなど、最上級のリアクションを見せてくれています。
「革命軍」のエンポリオ・イワンコフは、「イム様」の正体が”最初の20人”のうちの1人たるネロナ・イム聖であると睨んでいましたが、あながち間違いではないのではないでしょうか。
今回のイム様の絶叫は、「怒り」だけでなく「恐怖」も含まれているものと思われます。
察するに、それほどまでに”空白の100年”に起きた戦いは凄絶だったのでしょう。
いやはや、「空白の100年編」が待ちきれませんね。
空白の100年の謎
900年前に栄華を極め、現代よりも高い技術力を有したという「王国」。
その王国は、後に「世界政府」を樹立することとなる20の王国に敗北し、”歴史の本文(ポーネグリフ)”を後世に残した上で、滅亡の道を辿りました。
そんな今は亡き「王国」に生まれつき、後に「最初の海賊」と謳われることになる人物こそ、上述した”ジョイボーイ”。
今後のストーリーでは、そんな”ジョイボーイ”を主人公とし、「空白の100年」の謎が紐解かれてゆくものと予想されます。
科学技術
クローバー博士率いる「オハラ」の考古学者グループに端を発し、ベガパンクへと受け継がれた「空白の100年」の研究。
その過程で浮き彫りになったのが、「王国」の圧倒的な科学技術です。
”ジョイボーイ”に詫びの言葉を述べる古代ロボットが良い例ですが、「王国」は現代では再現不能な科学技術を有していました。
「世界最大の頭脳を持つ男」たるDr.ベガパンクをして再現することができない、凄まじいまでの科学力……。
しかし「王国」は、それでも20の王国を前に屈し、消滅の一途を辿ったのです。
一体「王国」はいかにして栄華を掴み取り、いかにして敗北の道へと至ったのでしょうか。
また、”ジョイボーイ”との関連は?
今後のストーリーに注目しておく必要がありそうです。
神の騎士団について
「神の騎士団」は、『ワンピース』第1054話にて(名前のみ)初登場した組織です。
チャルロス聖の殺人未遂事件に出張ってきたことから、「マリージョア」における自治組織的位置付けと思われていましたが、どうやら実態は異なる様子。
例えば「革命軍」のモンキー・D・ドラゴンは、「マリージョア」に対する兵糧攻めを続けた結果として、「神の騎士団」の介入を見据えています。
一体「神の騎士団」とはどのような組織であり、どれほどの強さを有しているのでしょうか。
神の騎士団の強さ
現在の「神の騎士団」は、かつて「ゴッドバレー」に君臨した”王者”ことフィガーランド・ガーリング聖が最高司令官を務めています。
そしてガーリングと言えば、「ゴッドバレー」にロジャー海賊団やロックス海賊団が攻め入ってきた際、海軍を下げて自身らが前に出る決断を下した人物。
その他の騎士団員も黙ってその指示に従い、侵入者の元へと駆け出しています。
以上のことから察するに、どうやら「神の騎士団」は、低く見積もっても「四皇」相手に引けを取らない程度の強さを有している様子。
特にロックス海賊団については、”白ひげ”エドワード・ニューゲートや”百獣のカイドウ”、”ビッグマム”シャーロット・リンリン、”金獅子のシキ”、キャプテン・ジョンなど多数のネームドを抱えていた組織です。
その実力は「四皇」レベルなど超えており、それはロジャー海賊団についても同じことが言えるでしょう。
現代の「神の騎士団」についても、当時に近しい圧倒的な実力を有していると見て間違いはなさそうです。
フィガーランド家の謎
本記事にて既に述べた通り、「神の騎士団」はフィガーランド家のガーリング聖が”最高司令官”を務める組織です。
そもそもフィガーランド家とは、『ONE PIECE FILM RED』で本編に先駆けて登場した家名であり、文脈上”赤髪のシャンクス”の血筋で間違いありません。
「頂上戦争」の調停時、”元帥”センゴクが発した「お前ならいい」という発言や、パンゲア城内での”五老星”との謁見など、「世界政府」との浅はかならぬ関係が暗に示されている男・シャンクス。
彼自身やフィガーランド家とは、一体どのような立ち位置にあるのでしょうか。
また、上述した「”五老星”との謁見」を巡っては、シャンクス本人ではなく「クローンである」という説や双子説、瞬間移動系の能力者説などが囁かれていました。
そして、『ワンピース』第1121話の終盤。
そこには、シャンクスやガーリング聖と似た剣を持つ黒塗りの人物がしれっと描かれていたのです。
シャンクスには「神の騎士団」に所属する兄弟かクローンが存在している……という説も、今となってはあながち間違いではなさそうですね。
くまが意識を取り戻す?
これまでのストーリーにおいて、あまりにも不遇な目に遭い過ぎている男、バーソロミュー・くま。
異名の”暴君”とはかけ離れた優しさを有しており、現在の読者のイメージは「心優しきくまさん」といったところでしょうか。
さて、そんなくまの現在の状況は、娘であるジュエリー・ボニーの命令を絶対とする人間兵器です。
本来であれば海賊(=ボニー)の命令など届くはずもなく、また、「威権順位」の点でもトップは”五老星”のはずですが、ベガパンクの小さな抵抗により、現在の状況に至りました。
しかし、これではあくまで”親が子を子と認識できず手にかける”という最悪の事態が防がれたに過ぎず、到底ハッピーエンドには辿り着けない状態にあります。
そこで”鍵”となるであろうポイントが、「バッカニア族の血筋」です。
バッカニア族の血筋が持つ可能性
「ルナーリア族」同様、「万国(トットランド)」にも存在しておらず、なおかつ「世界政府」にとって都合が悪い一族でもある「バッカニア族」。
その詳細な特殊性は未だに判明しておらず、現時点では「強靭である」という程度の情報しか述べることができません。
ゆえに、仮に「バッカニア族」の特殊性が自我や意識に結びつく類のものであった場合、消えたはずのくまの意識が回帰する展開もあり得るのでは無いでしょうか。
くまとボニーの幸せを望む一読者として、ぜひそんな展開が実現してほしいところですが……?
くま&ボニーの仲間入りが実現か
まず注目したいのが、『ワンピース』第1111話の掲載号である『週刊少年ジャンプ』2024年17号の巻頭カラーです。
上記カラー絵の参考となっているリクエスト内容は、「光るクラゲの傘をさして深海を散歩する麦わらの一味」というもの。
そう、この扉絵は”麦わらの一味”の集合絵です。
そして右下と右上には、それぞれバーソロミュー・くまとジュエリー・ボニーの姿が。
……これ、一味入り確定と見て良いですよね!?
個人的な感情も相まって、是非ともくまとボニー親娘には幸せになってほしいところ。
また、「四皇」”麦わらのルフィ”率いる「麦わら大船団」の戦力が増えるという意味でも、”暴君”バーソロミュー・くまの仲間入りに期待してしまいます。
2929説
バーソロミュー・くまの仲間入りをめぐっては、もう1つ有力な説が囁かれています。
”麦わらの一味”に属する能力者達は、ゴムゴム(=5と6)、ハナハナ(=8と7)、ヒトヒト(=1と10)、ヨミヨミ(=4と3)といった具合に、2つの数字の組み合わせで表すことができる能力を持っているのです。
そして、1から10のうち登場していない数字は、2と9。
2つを合わせた時に導き出される能力といえば「ニキュニキュ=2929」ですよね。
上記の説は比較的初期の段階で指摘されていましたが、当時としては「”暴君”くまの仲間入り」はあまりに突拍子のない展開であり、都市伝説程度の扱いでした。
しかし、蓋を開けてみると、くまは”暴君”とはかけ離れた心優しき人物。また、ドラゴンと親友の関係にあったことすら判明したのです。
加えて、現在の”麦わらの一味”の立場は「四皇」の一角。
元”王下七武海”たるジンベエもすんなり馴染んでおり、くまを迎え入れる準備は万全です。
バーソロミュー・くまの”麦わらの一味”入り……やっぱりあり得るのでは!?
【ワンピース】第1125話のネタバレ・展開予想まとめ
今回は『ワンピース』第1125話の内容をこれまでのネタバレ込みで予想しました。
以下に本記事での予想内容をまとめています。
【第1125話以降の予想まとめ】
- サターン聖が粛清される。
- サターンに化けることが可能となったデボンが、「世界政府」へ潜入。
- カリブーが”黒ひげ”に情報を持ち帰る。
- 革命軍が動き出し、呼応するように神の騎士団も登場。
いかがでしたでしょうか。
本記事が『ワンピース』のストーリーをさらに楽しむための一助となれば幸いです。
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