『ワンピース』の概要
“ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!
『週刊少年ジャンプ』の”看板漫画”として、少年漫画の王道を進み続ける本作。
アニメのリメイク版の製作が発表されるなど、その勢いは衰えを知りません。
あなたもルフィの冒険の果てを見届けませんか?
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この記事について
『ワンピース』第1123話について考察する記事です(これまでのネタバレあり)。発売日情報についてもまとめています。
【ワンピース】第1123話の概要
掲載日・発売日はいつ?
『ワンピース』第1123話は、2024年8月19日発売の『週刊少年ジャンプ』38号に掲載予定です。
遂に「エッグヘッド」を脱し、次なる冒険へと出発した麦わらの一味。
巨兵海賊団を伴って進む先は、当然ながら「ウォーランド」エルバフです。
世界最高の国とも名高い巨人族の総本山では、一体どのようなストーリーが待ち受けているのでしょうか。
前回(第1122話)はこちら!
本編に入る前に、まずは『ワンピース』第1122話の内容を簡単に振り返っておきましょう。
【第1122話のまとめ】
- エメトの”奥の手”は、かつてジョイボーイが封印した”覇気”だった。
- その覇気は、集結した五老星を襲い、魔法陣によって召喚された彼らを「マリージョア」へと送り返す。
- ”麦わらの一味”が無事に「エッグヘッド」を出航する。
- ジョイボーイは麦わら帽子を被っていた。
- エメトは完全に機能停止してしまう。
詳細な内容は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
【ワンピース】第1123話のネタバレ・展開予想
”配信”に対する反応
『ONE PIECE』第1122話の中盤、”封豨(ほうき)”トップマン・ウォーキュリーの攻撃により、「配信電伝虫」は完全に破壊されてしまいました。
結果として、全世界に向けた「配信」は停止させられてしまいましたが、時既に遅し。
ベガパンクの言葉は遥か海を超えて伝わっており、果ては「海底の大監獄『インペルダウン』」にすら届いていました。
そんな「配信」で語られたのは、あまりに突飛な「世界の真実」。
作中の人々にとっても、我々読者にとっても、理解するにはもう少し時間が欲しいところですよね。
だからこそ第1123話以降では、改めてベガパンクの告発内容を咀嚼する回が設けられるのではないかと予想されます。
これまでのストーリーでも、中編と中編の合間には”世界の動き”が描写される傾向にありました。
「革命軍」を筆頭に、今後大きく動き出すであろう勢力の動向に期待しておきたいところです。
サターンが消される?
「エッグヘッド編」にて、他の”五老星”に先立って活躍した、”牛鬼”ジェイガルシア・サターン聖。
「世界政府」において、”科学防衛武神”という肩書を持つ彼であるからこそ、”ベガパンクの抹殺”という重要任務への同行が決まったのだと思われます。
……しかし、蓋を開けてみると、今回の任務はまさに「蜂の巣をつついた」という表現が適切な結末を迎えました。
ベガパンク”星(ステラ)”の抹殺こそ成し得たものの、”告発配信”で「世界政府」への信用が根底から揺るがされ、なおかつ”麦わらの一味”や”悪(リリス)”、くま、ボニーなどの重要人物をまんまと逃してしまったのです。
これまでは世界のトップかと思われていた”五老星”でしたが、我々読者は”その上”にイム様が座していることを知っています。
今回の件の責任者であるサターンには、何らかの制裁が下されるのではないでしょうか。
推測の域を出ませんが、その制裁を下すのは”五老星”か”神の騎士団”、ともすればイム様自身かもしれません。
最悪の場合、サターンはここでストーリーから脱落するかも……?
イム様とジョイボーイ
第1122話にて、ジョイボーイの「覇気」が時代を超えて迸(ほとばし)った際、イム様はひどく取り乱していました。
これまでもリリィに対する怒りなど、薄っすら感情を露わにしていたイム様。
しかし、第1122話に至っては、「うわあああああ」と絶叫しつつ膝をつくなど、最上級のリアクションを見せてくれています。
「革命軍」のエンポリオ・イワンコフは、「イム様」の正体が”最初の20人”のうちの1人たるネロナ・イム聖であると睨んでいましたが、あながち間違いではないのではないでしょうか。
今回のイム様の絶叫は、「怒り」だけでなく「恐怖」も含まれているものと思われます。
察するに、それほどまでに”空白の100年”に起きた戦いは凄絶だったのでしょう。
いやはや、「空白の100年編」が待ちきれませんね。
エルバフ編の開幕
”鉄の巨人”エメトの尽力により、無事に「エッグヘッド」から脱出した麦わらの一味。
巨兵海賊団を伴って進む島といえば、「ウォーランド」を除いて他にはないでしょう。
『ONE PIECE』第1123話以降では、遂に巨人達の総本山にて「エルバフ編」がスタートするものと予想されます。
「エルバフ編」で期待されるイベントと言えば、何といってもロビンとサウロの再会です。
また、「ワノ国」出国前にユースタス・”キャプテン”キッドが述べていた「火ノ傷」の男についての情報が明かされるかも……?
王子ロキ
「エルバフ」と言えば、ローラとの政略結婚が破談となった”王子”ロキのビジュアルが気になるところですよね。
いよいよ始まる「エルバフ編」では、そんなロキの姿の他、数名の重要キャラクターが新規登場するのではないかと思われます。
【ワンピース】今後の展開について
ジョイボーイとエメトの過去
「エメト」について
鉄の巨人の名前と思しき「エメト(EMETH)」とは、ヘブライ語で「真理」を意味する言葉です。
ユダヤ教の伝承によると、自立した泥人形たる「ゴーレム」は、「EMETH」と記された羊皮紙を人形に貼り付けることで完成するとのこと。
鉄の巨人の「エメト」という名は、察するに「ゴーレム」の伝承に基づくネーミングでしょう。
そしてゴーレムと言えば、主人の命令だけを実行する存在であることも知られています。
鉄の巨人が「ジョイボーイ」に固執している様子を見るに、両者の間で主従関係にも似た何かがある可能性は高いでしょう。
過去が明かされる?
現時点では「かつて『マリージョア』を襲った存在」という程度の情報しか明かされておらず、まだまだ謎の多い存在である”鉄の巨人”エメト。
そんな中、第1119話では、ジョイボーイとエメトがコミュニケーションをとっていたことが示唆されました。
続く第1120話以降では、そんなジョイボーイとエメトにフィーチャーする形で、いよいよ「空白の100年」の詳細が描かれていくのではないかと予想されます。
ジョイボーイのビジュアルはもちろん、「王国」と「連合軍」が戦へと至った”火種”など、「空白の100年」を取り巻く謎を挙げ出せばキリがありません。
『ONE PIECE』世界の根幹と密接に関わっているであろう「空白の100年編」に期待が高まりますね。
空白の100年の謎
900年前に栄華を極め、現代よりも高い技術力を有したという「王国」。
その王国は、後に「世界政府」を樹立することとなる20の王国に敗北し、”歴史の本文(ポーネグリフ)”を後世に残した上で、滅亡の道を辿りました。
そんな今は亡き「王国」に生まれつき、後に「最初の海賊」と謳われることになる人物こそ、上述した”ジョイボーイ”。
今後のストーリーでは、そんな”ジョイボーイ”を主人公とし、「空白の100年」の謎が紐解かれてゆくものと予想されます。
科学技術
クローバー博士率いる「オハラ」の考古学者グループに端を発し、ベガパンクへと受け継がれた「空白の100年」の研究。
その過程で浮き彫りになったのが、「王国」の圧倒的な科学技術です。
”ジョイボーイ”に詫びの言葉を述べる古代ロボットが良い例ですが、「王国」は現代では再現不能な科学技術を有していました。
「世界最大の頭脳を持つ男」たるDr.ベガパンクをして再現することができない、凄まじいまでの科学力……。
しかし「王国」は、それでも20の王国を前に屈し、消滅の一途を辿ったのです。
一体「王国」はいかにして栄華を掴み取り、いかにして敗北の道へと至ったのでしょうか。
また、”ジョイボーイ”との関連は?
今後のストーリーに注目しておく必要がありそうです。
世界の反応
ベガパンクによる告発配信が行われている最中、その内容に対する世界の反応も細かく挟み込まれていました。
『ワンピース』第1118話以降では、配信内容を総括の上、改めて世界の要人達の反応が描かれるのではないでしょうか。
……というのも、ベガパンクの告発の内容は、どれも「世界政府」が築き上げた信頼を根底から覆すに足る内容でした。
「世界沈没」という余りにもセンセーショナルな響きに加えて、その要因たる古代兵器が「『世界政府』によって握られている」という推測。
加えて、そんな兵器が使用されたことにより、「ルルシア王国」が滅んだという事実……。
今後のストーリーでは、世界が大きく荒れるとともに、「世界政府」がその対応に追われる格好となりそうです。
革命軍の動き
上述の通り、今後は混乱が予想される作中世界。
そんな中で勢いを増していくと思われる組織が、モンキー・D・ドラゴン率いる「革命軍」です。
今回の騒動で大きく注目を浴びることとなった、「ルルシア王国」。
「革命軍」は、そんなルルシアの民の一部を受け入れており、今後の世論において「正義」として扱われる可能性が高まりました。
マリージョアに対する兵糧攻めなど、世界貴族への攻勢を強めている「革命軍」。
今後の世論次第では、さらなる兵力を獲得し、「世界政府」と対等に渡り合えるだけの力を手にするかもしれませんね。
SWORDの動き
上述した「革命軍」と合わせて注目しておきたいのが、海軍の機密特殊部隊「SWORD(ソード)」の動きです。
「ハチノス」の一件で負傷したコビーらは、「GS総合病院」で傷を癒していた折、ベガパンクの配信を耳にしました。
彼らが内容を精査するのはこれからですが、”王子”プリンス・グルスは「あっちゃならねェ答えが出そうだ」と一言。
また、孔雀(クジャク)は、「アタシらの出番じゃないか!」と発しました。
……そう、彼らは”マリンコード”を返上している、海軍でありながら海軍の枠組みからはみ出した存在です。
表立って「世界政府」と対立する……とまでは行かずとも、彼ら自身の「正義」に則り、何らかのアクションを起こしてくれそうですね。
海軍本部の動き
原因不明の巨大地震が発生し、海面が約1m上昇した作中世界。
「エッグヘッド」から配信を続けるベガパンクは、事前収録でその「巨大地震」と「海面の上昇」を言い当てて見せました。
さらにベガパンクは、「この世界は 海に沈む」という衝撃的な”予言”も行っています。
曰く、今回の海面上昇を引き起こした「巨大地震」は、自然現象とは言い切れない事象であるとのこと。
そんな一連の”告発”を聞いていた「海軍本部」”元帥”赤犬は、いつにも増して険しい表情を浮かべていました。
ーー「海軍」が掲げているのは、「正義」。
「世界政府」への忠誠が根底から覆りかけている昨今、今後のストーリーでは、今一度「正義の在り方」が問われる日が来るのかもしれません。
仮にそのような流れになった場合、「海軍本部」の一部、または全体が「革命軍」サイドと同調し、「世界政府」への反乱を行う展開がやってくるかも……?
神の騎士団について
「神の騎士団」は、『ワンピース』第1054話にて(名前のみ)初登場した組織です。
チャルロス聖の殺人未遂事件に出張ってきたことから、「マリージョア」における自治組織的位置付けと思われていましたが、どうやら実態は異なる様子。
例えば「革命軍」のモンキー・D・ドラゴンは、「マリージョア」に対する兵糧攻めを続けた結果として、「神の騎士団」の介入を見据えています。
一体「神の騎士団」とはどのような組織であり、どれほどの強さを有しているのでしょうか。
神の騎士団の強さ
現在の「神の騎士団」は、かつて「ゴッドバレー」に君臨した”王者”ことフィガーランド・ガーリング聖が最高司令官を務めています。
そしてガーリングと言えば、「ゴッドバレー」にロジャー海賊団やロックス海賊団が攻め入ってきた際、海軍を下げて自身らが前に出る決断を下した人物。
その他の騎士団員も黙ってその指示に従い、侵入者の元へと駆け出しています。
以上のことから察するに、どうやら「神の騎士団」は、低く見積もっても「四皇」相手に引けを取らない程度の強さを有している様子。
特にロックス海賊団については、”白ひげ”エドワード・ニューゲートや”百獣のカイドウ”、”ビッグマム”シャーロット・リンリン、”金獅子のシキ”、キャプテン・ジョンなど多数のネームドを抱えていた組織です。
その実力は「四皇」レベルなど超えており、それはロジャー海賊団についても同じことが言えるでしょう。
現代の「神の騎士団」についても、当時に近しい圧倒的な実力を有していると見て間違いはなさそうです。
フィガーランド家の謎
本記事にて既に述べた通り、「神の騎士団」はフィガーランド家のガーリング聖が”最高司令官”を務める組織です。
そもそもフィガーランド家とは、『ONE PIECE FILM RED』で本編に先駆けて登場した家名であり、文脈上”赤髪のシャンクス”の血筋で間違いありません。
「頂上戦争」の調停時、”元帥”センゴクが発した「お前ならいい」という発言や、パンゲア城内での”五老星”との謁見など、「世界政府」との浅はかならぬ関係が暗に示されている男・シャンクス。
彼自身やフィガーランド家とは、一体どのような立ち位置にあるのでしょうか。
また、上述した「”五老星”との謁見」を巡っては、シャンクス本人ではなく「クローンである」という説や双子説、瞬間移動系の能力者説などが囁かれていました。
そして、『ワンピース』第1121話の終盤。
そこには、シャンクスやガーリング聖と似た剣を持つ黒塗りの人物がしれっと描かれていたのです。
シャンクスには「神の騎士団」に所属する兄弟かクローンが存在している……という説も、今となってはあながち間違いではなさそうですね。
くまが意識を取り戻す?
これまでのストーリーにおいて、あまりにも不遇な目に遭い過ぎている男、バーソロミュー・くま。
異名の”暴君”とはかけ離れた優しさを有しており、現在の読者のイメージは「心優しきくまさん」といったところでしょうか。
さて、そんなくまの現在の状況は、娘であるジュエリー・ボニーの命令を絶対とする人間兵器です。
本来であれば海賊(=ボニー)の命令など届くはずもなく、また、「威権順位」の点でもトップは”五老星”のはずですが、ベガパンクの小さな抵抗により、現在の状況に至りました。
しかし、これではあくまで”親が子を子と認識できず手にかける”という最悪の事態が防がれたに過ぎず、到底ハッピーエンドには辿り着けない状態にあります。
そこで”鍵”となるであろうポイントが、「バッカニア族の血筋」です。
バッカニア族の血筋が持つ可能性
「ルナーリア族」同様、「万国(トットランド)」にも存在しておらず、なおかつ「世界政府」にとって都合が悪い一族でもある「バッカニア族」。
その詳細な特殊性は未だに判明しておらず、現時点では「強靭である」という程度の情報しか述べることができません。
ゆえに、仮に「バッカニア族」の特殊性が自我や意識に結びつく類のものであった場合、消えたはずのくまの意識が回帰する展開もあり得るのでは無いでしょうか。
くまとボニーの幸せを望む一読者として、ぜひそんな展開が実現してほしいところですが……?
くま&ボニーの仲間入りが実現か
まず注目したいのが、『ワンピース』第1111話の掲載号である『週刊少年ジャンプ』2024年17号の巻頭カラーです。
上記カラー絵の参考となっているリクエスト内容は、「光るクラゲの傘をさして深海を散歩する麦わらの一味」というもの。
そう、この扉絵は”麦わらの一味”の集合絵です。
そして右下と右上には、それぞれバーソロミュー・くまとジュエリー・ボニーの姿が。
……これ、一味入り確定と見て良いですよね!?
個人的な感情も相まって、是非ともくまとボニー親娘には幸せになってほしいところ。
また、「四皇」”麦わらのルフィ”率いる「麦わら大船団」の戦力が増えるという意味でも、”暴君”バーソロミュー・くまの仲間入りに期待してしまいます。
2929説
バーソロミュー・くまの仲間入りをめぐっては、もう1つ有力な説が囁かれています。
”麦わらの一味”に属する能力者達は、ゴムゴム(=5と6)、ハナハナ(=8と7)、ヒトヒト(=1と10)、ヨミヨミ(=4と3)といった具合に、2つの数字の組み合わせで表すことができる能力を持っているのです。
そして、1から10のうち登場していない数字は、2と9。
2つを合わせた時に導き出される能力といえば「ニキュニキュ=2929」ですよね。
上記の説は比較的初期の段階で指摘されていましたが、当時としては「”暴君”くまの仲間入り」はあまりに突拍子のない展開であり、都市伝説程度の扱いでした。
しかし、蓋を開けてみると、くまは”暴君”とはかけ離れた心優しき人物。また、ドラゴンと親友の関係にあったことすら判明したのです。
加えて、現在の”麦わらの一味”の立場は「四皇」の一角。
元”王下七武海”たるジンベエもすんなり馴染んでおり、くまを迎え入れる準備は万全です。
バーソロミュー・くまの”麦わらの一味”入り……やっぱりあり得るのでは!?
【ワンピース】第1123話のネタバレ・展開予想まとめ
今回は『ワンピース』第1123話の内容をこれまでのネタバレ込みで予想しました。
以下に本記事での予想内容をまとめています。
【第1123話以降の予想まとめ】
- ベガパンクの配信に対する世界の反応が今一度描かれる。
- ジェイガルシア・サターンが今回の失態を責任者として消される。
- イム様はジョイボーイを強く恐れている。
- 「エルバフ編」が開幕。王子のロキが登場か。
以上、いかがでしたでしょうか。
本記事が『ワンピース』のストーリーをさらに楽しむための一助となれば幸いです。
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(C)尾田栄一郎
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