『ワンピース』の概要
“ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!
『週刊少年ジャンプ』の”看板漫画”として、少年漫画の王道を進み続ける本作。
アニメのリメイク版の製作が発表されるなど、その勢いは衰えを知りません。
あなたもルフィの冒険の果てを見届けませんか?
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第110巻のあらすじと感想・考察
この記事について
『ワンピース』第1122話についてまとめている記事です(これまでのネタバレあり)。発売日情報についても記述しています。
【ワンピース】第1122話の概要
掲載日・発売日はいつ?
『ワンピース』第1122話は、2024年8月5日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併特大号に掲載予定です。
”鉄の巨人”エメトを殿(しんがり)に、今まさに「エッグヘッド」からの脱出を完遂させようとしている”麦わらの一味”。
ベガパンクによって世界の真実の一端が明かされたいま、いよいよストーリーは”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”争奪戦へと移ります!
前回(第1121話)はこちら!
本編に入る前に、まずは『ワンピース』第1121話の内容を振り返っておきましょう。
【第1121話のまとめ】
- ルフィとボニーが合体技でサターンを撃退する。
- ベガパンクが全世界への配信で、”空白の100年”の再来を警告する。
- ベガパンクは、”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を手に入れた者に世界の命運が委ねられると述べる。
- ”ワンピース”を狙う複数の勢力の人物が一挙に描かれる。
- その中には、”神の騎士団”の構成員と思しき黒塗りの人物が描かれる。
詳細な内容は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
【ワンピース】第1122話のネタバレ・展開予想
神の騎士団が動き出す?
いよいよ作品タイトルである”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”がストーリーの中心に据えられた、漫画『ONE PIECE』。
第1121話のラストでは、「四皇」や「海軍本部」、「革命軍」などの従来から活躍していた組織に加えて、「神の騎士団」を率いるフィガーランド・ガーリング聖の姿も描かれました。
これから本格化するであろう「”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”争奪戦」において、「神の騎士団」が参戦することは間違い無いと見て良いでしょう。
神の騎士団について
「神の騎士団」は、『ワンピース』第1054話にて(名前のみ)初登場した組織です。
チャルロス聖の殺人未遂事件に出張ってきたことから、「マリージョア」における自治組織的位置付けと思われていましたが、どうやら実態は異なる様子。
例えば「革命軍」のモンキー・D・ドラゴンは、「マリージョア」に対する兵糧攻めを続けた結果として、「神の騎士団」の介入を見据えています。
一体「神の騎士団」とはどのような組織であり、どれほどの強さを有しているのでしょうか。以下で考察していきます。
神の騎士団の強さ
現在の「神の騎士団」は、かつて「ゴッドバレー」に君臨した”王者”ことフィガーランド・ガーリング聖が最高司令官を務めています。
そしてガーリングと言えば、「ゴッドバレー」にロジャー海賊団やロックス海賊団が攻め入ってきた際、海軍を下げて自身らが前に出る決断を下した人物。
その他の騎士団員も黙ってその指示に従い、侵入者の元へと駆け出しています。
以上のことから察するに、どうやら「神の騎士団」は、低く見積もっても「四皇」相手に引けを取らない程度の強さを有している様子。
特にロックス海賊団については、”白ひげ”エドワード・ニューゲートや”百獣のカイドウ”、”ビッグマム”シャーロット・リンリン、”金獅子のシキ”、キャプテン・ジョンなど多数のネームドを抱えていた組織です。
その実力は「四皇」レベルなど超えており、それはロジャー海賊団についても同じことが言えるでしょう。
現代の「神の騎士団」についても、当時に近しい圧倒的な実力を有していると見て間違いはなさそうです。
フィガーランド家の謎
本記事にて既に述べた通り、「神の騎士団」はフィガーランド家のガーリング聖が”最高司令官”を務める組織です。
そもそもフィガーランド家とは、『ONE PIECE FILM RED』で本編に先駆けて登場した家名であり、文脈上”赤髪のシャンクス”の血筋で間違いありません。
「頂上戦争」の調停時、”元帥”センゴクが発した「お前ならいい」という発言や、パンゲア城内での”五老星”との謁見など、「世界政府」との浅はかならぬ関係が暗に示されている男・シャンクス。
彼自身やフィガーランド家とは、一体どのような立ち位置にあるのでしょうか。
もう1人のシャンクス
上述した「”五老星”との謁見」を巡っては、シャンクス本人ではなく「クローンである」という説や双子説、瞬間移動系の能力者説などが囁かれていました。
ここで気になるのが、『ワンピース』第1121話の見開きページです。
そこには、シャンクスやガーリング聖と似た剣を持つ黒塗りの人物がしれっと描かれてい流ではありませんか。
その人物が持つ剣は、シャンクスが持つ騎士風の剣「グリフォン」とよく似ているようにも思われます。
もし彼がシャンクスと何らかの関係にある人物であり、その強さもシャンクスと似たものであった場合……「神の騎士団」は、読者の想像以上にストーリーを引っ掻き回す存在になるやもしれませんね。
「エッグヘッド編」の完結
『ワンピース』第1121話では、出航の最大の障壁であったジェイガルシア・サターンが退けられ、いよいよ「エッグヘッド」からの離脱が現実味を帯び始めました。
後方の脅威は”鉄の巨人”エメトによって抑えられており、あとは全速力で「エルバフ」へ向かうのみです。
いよいよ終わりが見えた「エッグヘッド編」。今後のストーリーは、どのような展開を見せるのでしょうか。
合流
第1121話の中盤では、”研究層(ラボフェーズ)”から無事に飛び立ち、着水を目指すサニー号の姿が描かれました。
その進路は「巨兵海賊団」の巨船と同じであり、両者は無事に合流することができそうです。
ここで期待しておきたいのが、ウソップと巨人達との再会。
「リトルガーデン」でドリーとブロギー、「ウォーターセブン」でオイモとカーシーに出会っているウソップは、それ以降も巨人達を「海の戦士」と称え、憧れを滲ませていました。
2年の修行を経て逞(たくま)しさに磨きを掛けたウソップは、巨人達と再会した時、何を語るのでしょうか。
ステューシーについて
未だに能力の詳細が明かされていない他、”クローン”という特殊な存在であるステューシー。
かつての”Mr.2”ボン・クレーのように、自身を犠牲に仲間を逃す……という展開かと思いきや、なんと”想(エジソン)”の指示によって研究室(ラボ)を脱出。
その後の動向は描かれていないものの、最後に残ったベガパンク(=リリス)を守るべく、”麦わらの一味”と合流するものと思われます。
ゆえに、一味の仲間……とまでは行かずとも、トラファルガー・ローやヤマトのように、当面の間”行動を共にする枠”として収まってくれるのではないでしょうか。
今後のステューシーの動きには注目しておきたいところですね。
【ワンピース】今後の展開について
ジョイボーイは眼帯の海賊?
「眼帯の海賊」について
「海賊」という言葉から多くの人が連想するであろうアイテム、”眼帯”。
ファンの皆様であればご存知の通り、『ONE PIECE』のストーリーにおいて、眼帯の海賊は登場していません。
その理由は、作者の尾田栄一郎先生曰く「裏ポリシー」。
”眼帯”という象徴的なアイテムを使わずとも海賊を描くことはできる、という気持ちが込められているようです。
一方で、尾田先生は、「物語の終盤、一度だけ、まさに”眼帯の海賊”が登場します」とも語っています。
終盤に登場する”眼帯の海賊”が、ストーリーにおけるモブキャラクターであるはずもなく……。
ともすれば、今後のストーリーの”核”となるであろう”ジョイボーイ”こそが、”眼帯の海賊”だったのではないでしょうか。
ジョイボーイが眼帯の海賊である理由
これまでのストーリーにおいて、断片的にその名が描かれてきた”ジョイボーイ”。
「エルバフ」に伝わる”太陽の神”ニカや、我らが主人公のモンキー・D・ルフィと同じ、「伸縮する体」で戦ったという彼は、要所要所でその名を刻んでいる人物です。
果ては”最後の島”たる「ラフテル」に”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を残し、”海賊王”ゴール・D・ロジャーを爆笑させたとあって、ストーリーにおける最重要人物であろうことは疑いようもありません。
そして、『ONE PIECE』第1114話で明かされたところによると、”ジョイボーイ”は最初に海賊と呼ばれた男。
もし仮にそんな男が”眼帯”を着用していたのであれば、これほど洒落の効いた話はありません。
だからこそ当ブログでは、ジョイボーイこそが”眼帯の海賊”として描かれる最初で最後の人物ではないかと予想しています。
ジョイボーイとエメトの過去
「エメト」について
鉄の巨人の名前と思しき「エメト(EMETH)」とは、ヘブライ語で「真理」を意味する言葉です。
ユダヤ教の伝承によると、自立した泥人形たる「ゴーレム」は、「EMETH」と記された羊皮紙を人形に貼り付けることで完成するとのこと。
鉄の巨人の「エメト」という名は、察するに「ゴーレム」の伝承に基づくネーミングでしょう。
そしてゴーレムと言えば、主人の命令だけを実行する存在であることも知られています。
鉄の巨人が「ジョイボーイ」に固執している様子を見るに、両者の間で主従関係にも似た何かがある可能性は高いでしょう。
過去が明かされる?
現時点では「かつて『マリージョア』を襲った存在」という程度の情報しか明かされておらず、まだまだ謎の多い存在である”鉄の巨人”エメト。
そんな中、第1119話では、ジョイボーイとエメトがコミュニケーションをとっていたことが示唆されました。
続く第1120話以降では、ジョイボーイとエメトにフィーチャーする形で、いよいよ「空白の100年」の詳細が描かれていくのではないかと予想されます。
長らく謎のベールに包まれてきた、「空白の100年」。
ジョイボーイのビジュアルはもちろん、「王国」と「連合軍」が戦へと至った”火種”など、「空白の100年」を取り巻く謎を挙げ出せば、キリがありません。
『ONE PIECE』世界の根幹を解き明かす「空白の100年編」に期待が高まりますね。
エメトは能力を持ったロボット?
機械でありながら、明確な意思を持って動いている”鉄の巨人”エメト。
800年前、ジョイボーイと会話を交わしていたであろうことも示唆されており、どうやら単なるロボットではないようです。
元を辿れば無機質な”鉄”であるはずのエメトが、意思を持つ理由……。
『ONE PIECE』の世界において最も可能性の高い線として考えられるのが、「悪魔の実の能力」です。
ゾウゾウの実を食べた剣である「”象剣”ファンクフリード」に、イヌイヌの実モデル”ダックスフント”を食べた銃の「ラッスー」。
作中世界では、無機物が能力によって”生物”の姿となる事例が複数描かれています。
人語を操る機械たるエメトも同様です。チョッパーのように、”ヒトヒトの実”関連の能力を得たがゆえに、他者との会話が可能になったのではないでしょうか。
告発配信の後
「エッグヘッド編」の後半で描かれた、ベガパンクによる世界への告発配信。その内容は、「世界政府」が築き上げた信頼を根底から覆すに足るものでした。
「世界沈没」という余りにもセンセーショナルな響きに加えて、その要因たる古代兵器が「『世界政府』によって握られている」という推測。
加えて、そんな兵器が使用されたことで、「ルルシア王国」が滅んだという事実……。
今後のストーリーでは、世界各国が大きく荒れるとともに、「世界政府」がその対応に追われる展開となるのでは無いでしょうか。
革命軍の動き
上述の通り、今後は大きな混乱が予想される作中世界。
そんな中で勢いを増していくと思われる組織が、モンキー・D・ドラゴン率いる「革命軍」です。
例えば、今回の騒動では、地図から消えてしまった国「ルルシア王国」が大きく注目を浴びましたが、「革命軍」は、そんなルルシアの民の一部を受け入れています。
今後の世論の動き次第ではあるものの、打倒「世界政府」を掲げる「革命軍」にとって、一連の配信が追い風となることは間違い無いでしょう。
昨今のストーリーにおいて、聖地「マリージョア」に対する兵糧攻めなど、世界貴族への攻勢を強めている「革命軍」。
配信によって反政府感情が高まったいま、今後は大きな存在感を示していくことになるでしょう。
SWORDの動き
上述した「革命軍」と合わせて注目しておきたい組織が、海軍の機密特殊部隊「SWORD(ソード)」です。
「ハチノス」の一件で負傷したコビーらは、「GS総合病院」で傷を癒していた折、ベガパンクの配信の一部始終を耳にしました。
彼らが内容を精査するのはこれからですが、”王子”プリンス・グルスは「あっちゃならねェ答えが出そうだ」と一言。
また、孔雀(クジャク)は、「アタシらの出番じゃないか!」と応えました。
彼らは”マリンコード”を返上している、海軍でありながら海軍の枠組みからはみ出した存在です。
表立って「世界政府」と対立する……とまでは行かずとも、彼ら自身の「正義」に則り、何らかのアクションを起こしてくれそうですよね。
主人公さながらの成長と活躍を見せているコビーが所属しているからこそ、「SWORD」の今後には期待しておきたいところです。
海軍本部の動き
突如として巨大地震が発生し、海面が約1m上昇した作中世界。
世界に向けた配信を断行したベガパンクは、その地震が「古代兵器」によって引き起こされたものであるという推測を提唱しました。
一連の”告発”を聞いていた「海軍本部」”元帥”サカズキは、いつにも増して険しい表情。
”正義”を掲げている「海軍本部」は、その上部組織たる「世界政府」の行いに対し、どのような感情を抱いているのでしょうか。
今後のストーリーでは、今一度「正義の在り方」が問われる日が来るのかもしれませんね。
くまが意識を取り戻す?
これまでのストーリーにおいて、あまりにも不遇な目に遭い過ぎている男、バーソロミュー・くま。
異名の”暴君”とはかけ離れた優しさを有しており、現在の読者のイメージは「心優しきくまさん」といったところでしょうか。
さて、そんなくまの現在の状況は、娘であるジュエリー・ボニーの命令を絶対とする人間兵器です。
本来であれば海賊(=ボニー)の命令など届くはずもなく、また、「威権順位」の点でもトップは”五老星”のはずですが、ベガパンクの小さな抵抗により、現在の状況に至りました。
しかし、これではあくまで”親が子を子と認識できず手にかける”という最悪の事態が防がれたに過ぎず、到底ハッピーエンドには辿り着けない状態にあります。
そこで”鍵”となるであろうポイントが、「バッカニア族の血筋」です。
バッカニア族の血筋が持つ可能性
「ルナーリア族」同様、「万国(トットランド)」にも存在しておらず、なおかつ「世界政府」にとって都合が悪い一族でもある「バッカニア族」。
その詳細な特殊性は未だに判明しておらず、現時点では「強靭である」という程度の情報しか述べることができません。
ゆえに、仮に「バッカニア族」の特殊性が自我や意識に結びつく類のものであった場合、消えたはずのくまの意識が回帰する展開もあり得るのでは無いでしょうか。
くまとボニーの幸せを望む一読者として、ぜひそんな展開が実現してほしいところですが……?
くま&ボニーの仲間入りが実現か
まず注目したいのが、『ワンピース』第1111話の掲載号である『週刊少年ジャンプ』2024年17号の巻頭カラーです。
上記カラー絵の参考となっているリクエスト内容は、「光るクラゲの傘をさして深海を散歩する麦わらの一味」というもの。
そう、この扉絵は”麦わらの一味”の集合絵です。
そして右下と右上には、それぞれバーソロミュー・くまとジュエリー・ボニーの姿が。
……これ、一味入り確定と見て良いですよね!?
個人的な感情も相まって、是非ともくまとボニー親娘には幸せになってほしいところ。
また、「四皇」”麦わらのルフィ”率いる「麦わら大船団」の戦力が増えるという意味でも、”暴君”バーソロミュー・くまの仲間入りに期待してしまいます。
2929説
バーソロミュー・くまの仲間入りをめぐっては、もう1つ有力な説が囁かれています。
”麦わらの一味”に属する能力者達は、ゴムゴム(=5と6)、ハナハナ(=8と7)、ヒトヒト(=1と10)、ヨミヨミ(=4と3)といった具合に、2つの数字の組み合わせで表すことができる能力を持っているのです。
そして、1から10のうち登場していない数字は、2と9。
2つを合わせた時に導き出される能力といえば「ニキュニキュ=2929」ですよね。
上記の説は比較的初期の段階で指摘されていましたが、当時としては「”暴君”くまの仲間入り」はあまりに突拍子のない展開であり、都市伝説程度の扱いでした。
しかし、蓋を開けてみると、くまは”暴君”とはかけ離れた心優しき人物。また、ドラゴンと親友の関係にあったことすら判明したのです。
加えて、現在の”麦わらの一味”の立場は「四皇」の一角。
元”王下七武海”たるジンベエもすんなり馴染んでおり、くまを迎え入れる準備は万全です。
バーソロミュー・くまの”麦わらの一味”入り……やっぱりあり得るのでは!?
【ワンピース】第1122話のネタバレ・展開予想まとめ
今回は『ワンピース』第1122話の内容をこれまでのネタバレ込みで予想しました。
以下に本記事での予想内容をまとめています。
【第1122話以降の予想まとめ】
- 「神の騎士団」が表に立ち、”ワンピース争奪戦”に参戦か。
- シャンクスの血縁者(orクローン)も「神の騎士団」に所属か。
- ”麦わらの一味”が合流。「エッグヘッド編」は完結へ。
- ステューシーが「エッグヘッド」から脱出し、サニー号と合流。
以上、いかがでしたでしょうか。
本記事が『ワンピース』のストーリーをさらに楽しむための一助となれば幸いです。
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