『カグラバチ』第80話のネタバレ考察・感想記事です。ストーリーの内容をわかりやすくお伝えしています。
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【カグラバチ】作品の概要

刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。
『カグラバチ』とは
『カグラバチ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中されている、外薗健先生作の剣劇・アクションファンタジー漫画です。
2024年8月には「「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて第1位を獲得。
ジャンプの時期看板作品として、破竹の勢いで快進撃を続けています。
そんな『カグラバチ』のストーリーは、刀匠の父を3名の妖術氏によって殺害された主人公が、奪われた妖刀を回収するべく立ち上がる”復讐劇”でーー?
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【カグラバチ】第80話のネタバレ
以下からは、『カグラバチ』第80話「密室」の内容をネタバレ込みでご紹介していきます。
『カグラバチ』ネタバレ①|本部第二層
ーー神奈備本部第二層。
(『カグラバチ』第80話 外薗健 / 集英社)
幹部・区堂(くどう)は、伯理(はくり)とともに書庫エリアを歩いていました。
書庫に収められているのは、いずれも妖術に関する書物。
特に、生来宿っている妖術のみならず、基本的な移動術や結界術などの「学問に近い」技術についてのノウハウが詰まっているようです。
区堂曰く、”巻墨”の面々は、ほぼすべての書物を頭に叩き込んでいる「その道の職人」であるとのこと。
また、神奈備本部中枢では、そんな”巻墨”と同水準の7名の職人が入れ替わり常駐し、結界の強度を支えているようです。
そんな折、両者が歩いている第二層に、凄まじい轟音が響きます。音の正体は、区堂曰く「薊の殴り音」。
音の激しさは徐々に増し始め、区堂は「壱鬼さんも参加したかな」とこぼします。
壱鬼(いちき)とは、これまでも度々登場しているサングラスをかけた小柄な老年幹部です。
『カグラバチ』ネタバレ②|神奈備の主力
区堂によると、上層部陣は薊が頭一つ抜けているものの、皆がそれに近しい実力者。
(『カグラバチ』第80話 外薗健 / 集英社)
しかしながら、上層部の面々は基本的に「若い」とは言えない年齢です。ゆえに”主力”として神奈備を支えているのは幹部陣が直属で抱えている「精鋭部隊」。
そして、そんな精鋭部隊のほとんどが神奈備本部施設内に控えているため、いくら”毘灼”と言えども本部の陥落は容易ではありません。
また本部には、主力たる精鋭部隊に加えて、神奈備の「基礎教育課程」を修了した300人強の戦闘員も配置されているとのこと。
玄力を伴った武術はもちろんのこと、先ほどの書庫の内容も3分の1ほどは頭に叩き込んでいるようです。
一方その頃、”毘灼”の精鋭妖術師と戦闘していた薊は、違和感を抱いていました。
現時点の”毘灼”は、慚箱(さんそう)襲撃時のように「雫天石(だてんせき)」を使用するでもなく、無謀とも言える計画を断行しています。
つまり、これまでの”毘灼”のイメージと大幅にズレた行動が行われているのです。
いつでも用意周到に「計画」を練ってきていた”毘灼”。
薊の違和感は、不穏な雰囲気を醸し出します。
『カグラバチ』ネタバレ③|突然の裏切り
区堂と伯理は、さらなる深層へと向かうエレベーターの中、神奈備の「教育課程」において指導員を務める男・石枚(いしひら)と出会います。
国のために尽くし、戦争にも出向いたという石枚。
そんな彼が取り出したのは、来月で4歳になると言う娘の写真でした。
ーーそこまで話した石枚は、突如として小刀を取り出し、迷いなく自身の首を掻き切ったのです。
次の瞬間、絶命した石枚から”松”の妖術が放たれました。
(『カグラバチ』第80話 外薗健 / 集英社)
危機を察した区堂は、妖術「士透(しとお)」を使用。察するに、任意の対象を障害物からすり抜けて向こう側へと抜けさせる妖術であり、伯理はこの妖術によって逃がされます。
突如として行動に及んだ職員は、石枚だけではありませんでした。
”結界”を司どる神奈備中枢の妖術師によると、結界内では4箇所も「登録のない玄力」が行使されたとのこと。
また、区堂によって逃がされた伯理に対しては、さらなる刺客が襲い掛かります。
『カグラバチ』ネタバレ④|主力
2人の神奈備職員から、突如として刀を向けられた伯理。
どうやら先ほどの石枚や現在の2人は、”毘灼”によって家族を人質に取られているようです。
事態を概ね理解した伯理でしたが、相手は5年にも及ぶ神奈備による「肉体強化プログラム」を修了した2名。
その苛烈な協力が、次々と加えられます。
ーーが、一方の伯理は、10年にも及ぶ漣家当主長男の愛を受け続けた男。
叩き上げの肉体は強靭そのものであり、神奈備職員の攻撃をものともしない状態にまで仕上がっていました。
(『カグラバチ』第80話 外薗健 / 集英社)
そんな伯理から放たれた「威葬(いそう)」は、やはり非常に強力。
自分自身も「主力」であると自認した伯理は、今も戦っているであろうチヒロの姿を思い浮かべ、先を急ぎます。
『カグラバチ』第80話へ続くーー。
【カグラバチ】第80話の感想と考察
ここからは、『カグラバチ』第80話の感想と考察についてまとめています。
幹部陣の強さ
今回ご紹介した『カグラバチ』第80話では、区堂を除くほとんどの幹部陣が薊に近しい実力を有している事が判明しました。
なお、区堂曰く薊は「頭一つ抜けている」とのこと。
同じく頭一つ抜けた強さを持つであろう柴登吾(しば とうご)と言い、六平国重の周囲には強者が集まる傾向にあるようですね。

さて、そんな薊は、近接主体の攻撃スタイルを誇ります。
現在は「曲者処刑場」にて”毘灼”と戦闘している薊。次回以降のストーリーでは、そんな彼のさらなる”強さ”が描かれることに期待したいところです。
人質と裏切り
突如現れた怪しさ満点のキャラクター(=石枚)が、まさかの方法で裏切りを敢行した今回。
その裏には、”毘灼”による「人質をとる」と言う姑息ながらも有効な手段がありました。
劇中で伯理も想定していましたが、”毘灼”の手に落ちた人物の中には”主力”たる精鋭が含まれている可能性もあります。
ともすれば、幹部陣や、最悪の場合は本部中枢の”結界”に携わる人物らに”裏切り”が出る可能性も。
薊の違和感通り、やはり周到な計画とともに本部襲撃を敢行した”毘灼”。
味方サイドと敵サイドによる「頂上決戦」の行方はーー?
「主力」の自覚
「威葬」を用いて神奈備を裏切った2名を返り討ちにし、”自身も主力である”と言う自覚を新たにした伯理。
やや不安は残されているものの、神奈備側の治療の甲斐あって、妖術は実戦使用できるレベルにまで戻っているようです。
そうなると、並の神奈備戦闘員クラスでは彼を止めることはできないはず。
……とは言え、相手が幹部陣や緋雪に近しい実力者ともなれば、話は変わってきます。
それでも、ここが踏ん張りどころ。
相手が誰であれ、伯理には頑張って欲しいところですね。
【カグラバチ】ストーリーまとめ
『カグラバチ』最新巻発売中!
『カグラバチ』最新4巻が10/4に発売!!
「淵天」が収められた「蔵」へ続く扉の存在を知り、楽座市会場の下層を目指すチヒロ。折れた「刳雲」を携え、閃光が如く敵を絶命させる復讐者。その眼前に立ちはだかるのは…? 一方、兄からの愛と暴力によって地に伏した伯理。今際の際に脳裏を過ったのは、ある少女との日々だった。極限の中、二人の少年の魂が呼応する。
『カグラバチ』本誌ネタバレ
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