『カグラバチ』第83話のネタバレ考察・感想記事です。ストーリーの内容をわかりやすくお伝えしています。
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【カグラバチ】作品の概要

刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。
『カグラバチ』とは
『カグラバチ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中されている、外薗健先生作の剣劇・アクションファンタジー漫画です。
2024年8月には「「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて第1位を獲得。
ジャンプの時期看板作品として、破竹の勢いで快進撃を続けています。
そんな『カグラバチ』のストーリーは、刀匠の父を3名の妖術氏によって殺害された主人公が、奪われた妖刀を回収するべく立ち上がる”復讐劇”でーー?
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【カグラバチ】第83話のネタバレ
以下からは、『カグラバチ』第83話「淵天」の内容をネタバレ込みでご紹介していきます。
『カグラバチ』ネタバレ①|妖刀真打の罪
少し時間は遡り、座村に斬られたことで、まだ入院していたチヒロ。
これまで「斉廷戦争」の事情を理解していなかった彼は、柴(しば)の口から妖刀真打と剣聖が犯した”罪”について聞かされます。
妖刀がなければ、敵対していた”小国”によって、日本国内で多くの血が流れていたはず。
しかし、それでも、妖刀真打の「蟲(こどく)」が20万もの命を奪ったと言う事実は、その刀匠たる六平国重の心を蝕みます。
……が、それでも六平国重は、そんな”妖刀”の7本目たる「淵天(えんてん)」を打ちました。
チヒロは、「…だったらどうして」と「淵天」が打たれた理由に見当がつかない様子を見せます。
『カグラバチ』ネタバレ②|真打の破壊
ーー場面は戻って、現在。
(『カグラバチ』第83話 外薗健 / 集英社)
斉廷戦争時代から、ある”伝承”が信じられていました。
「黒鳥が群れるのは死の知らせ」
伝承の起源となったのは、やはり座村清市が振るう妖刀「飛宗」の「鴉(カラス)」。
そんな「鴉」による羽が舞う中、チヒロは、犠牲を出さず「蟲」を止める方法として、「真打を破壊する」と発します。
契約者達の「命滅契約」は、”剣聖”本人ではなく妖刀真打を源として構成されているとのこと。
それゆえに、”剣聖”を殺害すれば他の契約者が命を落とす……と言う弊害が起こるものの、妖刀真打だけを破壊できれば、契約者が命を落とすことはないようです。
一方、当然ながら、その方法は既に試されていました。
しかし、あらゆる方法を持ってしても、妖刀真打にはヒビ1つ入れることができなかったのです。
『カグラバチ』ネタバレ③|攻防
チヒロの言葉に対して、妖刀真打の破壊は不可能だと言って聞かない座村。
交渉の決裂により、再度両者は刀を向け合います。
(『カグラバチ』第83話 外薗健 / 集英社)
座村が用いる「鴉」は、周囲に舞う羽根と自身の位置を入れ替える能力。それゆえにチヒロは、「錦」を使用することで、自身の動体視力を引き上げます。
ここでチヒロは、座村の入れ替わりの直前、入れ替わり先の羽根から「玄力がわずかに爆ぜる感じ」を察知。
次の瞬間、チヒロは「玄力がわずかに爆ぜた」羽根に向かって刀を振ります。
……しかし、一枚上手だったのは座村の方。座村は、”刀のみ”を羽根と入れ替え、自身は生身でチヒロの刀を掴んだのです。
次の瞬間、座村は自身の手の平の方へと再び刀を入れ替え、チヒロに向けて振り下ろしました。
一方のチヒロも、振り向きざまに刀を構え、座村からの一振りを受け太刀します。刀の攻防は、座村の力勝ち。
しかし座村は、チヒロが見せた”力”に対し、可能性を感じます。
『カグラバチ』ネタバレ④|淵天の”狙い”
柴曰く、六平国重は妖刀を作る際、「ある程度の狙い」をつけると言います。
例えば殺傷用や、援護用。
座村も握る「妖刀六工」は、当然ながら殺傷用たる「戦争兵器」として作られました。
ーーしかしながら、”7本目”たる「淵天」だけは違います。
「淵天」は、六平国重の刀匠人生において唯一の「共同制作」たる一振り。妖刀真打を含め、破壊することができなかった「妖刀六工」の存在に苦しんだ六平国重が、愛息子との作業で打ち出しました。
そして「淵天」は、契約者である六平千紘によって、妖刀「刳雲」の破壊に成功します。
それは、紛れもなくチヒロと「淵天」の”功績”です。
(『カグラバチ』第83話 外薗健 / 集英社)
刀が打ち出された”狙い”を理解したチヒロは、「真打を折る」と宣言してーー?
『カグラバチ』第84話へ続くーー。
【カグラバチ】第83話の感想と考察
ここからは、『カグラバチ』第83話の感想と考察についてまとめています。
「淵天」の狙い
今回ご紹介した『カグラバチ』第83話では、「淵天」が他の妖刀の破壊を”狙い”とする妖刀であることが明らかになりました。
妖刀真打を筆頭に、多くの命を奪うこととなった妖刀。
刀匠たる六平国重は、当然そのようなことは承知の上で刀を打ちました。
しかし、妖刀真打「勾罪」は、限度を超えるほどの大虐殺を実現してしまったのです。
妖刀六工を世に送り出した罪は消えないまでも、そんな妖刀を破壊し、後世への憂いをなくす意味で生み出された「淵天」。
そんな刀を握るチヒロは、「刳雲」に続き、他の妖刀の破壊を遂行することができるのでしょうか。
新編開始が近い?
斬り合いを経て、ひとまずは決着となったであろう座村戦。
もし彼がこのまま味方となるのであれば、非常に頼もしいですよね。
一方、こちら側の戦いが解決したとしても、「神奈備」は依然として窮地のままです。
六平国重邸の襲撃実行犯たる”精鋭妖術師”を含め、複数の「毘灼(ひしゃく)」の妖術師らによる襲撃を受けている「神奈備」本部。
現在、そんな「神奈備」の幹部に名を連ねる薊(あざみ)が、精鋭妖術師と対峙している状態にあります。
戦いを終えたチヒロと座村は、「神奈備」の状況を知り、彼らの援護へと向かうのではないでしょうか。
【カグラバチ】ストーリーまとめ
『カグラバチ』最新巻発売中!
『カグラバチ』最新4巻が10/4に発売!!
「淵天」が収められた「蔵」へ続く扉の存在を知り、楽座市会場の下層を目指すチヒロ。折れた「刳雲」を携え、閃光が如く敵を絶命させる復讐者。その眼前に立ちはだかるのは…? 一方、兄からの愛と暴力によって地に伏した伯理。今際の際に脳裏を過ったのは、ある少女との日々だった。極限の中、二人の少年の魂が呼応する。
『カグラバチ』本誌ネタバレ
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