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【カグラバチ】作品の概要
刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。
『カグラバチ』とは
『カグラバチ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中されている、外薗健先生作の剣劇・アクションファンタジー漫画です。
2024年8月には「「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて第1位を獲得。
ジャンプの時期看板作品として、破竹の勢いで快進撃を続けています。
そんな『カグラバチ』のストーリーは、刀匠の父を3名の妖術氏によって殺害された主人公が、奪われた妖刀を回収するべく立ち上がる”復讐劇”でーー?
この記事について
『カグラバチ』第53話のネタバレ考察・感想記事です。ストーリーの内容をわかりやすくお伝えしています。
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【カグラバチ】第53話のネタバレ
以下からは、『カグラバチ』第53話「暗がり」の内容をネタバレ込みでご紹介していきます。
『カグラバチ』ネタバレ①|大量殺人
「斉廷戦争」から約10年後、チヒロの少年期。
座村清市から自宅に招かれたチヒロは、太刀筋の”迷い”を矯正するべく、座村から指導を受けていました。
指導とは言っても、”居合白禊流”の師範代たる座村の手本を見せられただけ。
……それでもチヒロは、父親譲りの”眼”で座村の動きを真似し、巻藁を綺麗に切断してみせました。
ここで座村は、チヒロから向けられていた「憧れの眼差し」を感知すると、指でチヒロの目を小突きます。
座村は、自身らの行いは”憧れの対象”ではなく、あくまで”大量殺人”であることを重々理解しており、その事実をチヒロに言って聞かせました。
『カグラバチ』ネタバレ②|チヒロの選択
場面は現在へと戻ります。
チヒロは、「雫天石(だてんせき)」持ちの妖術師達を屠った後、”毘灼(ひしゃく)”の昼彦と対峙していました。
妖刀相手に近接戦闘を仕掛ける気がない昼彦は、妖術によって無数の”折り紙”を生成し、自らの姿を隠します。
そして折り紙は、劇場の観客達の体を捕らえ、チヒロの周囲を取り囲みました。
続けて昼彦は、”折り紙”の一部を”折り鶴”とし、チヒロへと放ちます。
何とか状況を打開したいチヒロ。しかし、「涅(くろ)」や「錦」の使用は、一般人を巻き込むリスクが伴います。
どうやら昼彦は、チヒロに”選択”を迫り、一般人をも殺生するよう仕向けたかった様子。
しかしチヒロは、「無抵抗」を選択。昼彦が放った無数の”折り鶴”を受け、周囲に鮮血が舞います。
『カグラバチ』ネタバレ③|涅
”折り鶴”によって肉体を削り続けられる刹那、チヒロの脳裏には再び座村清市との思い出が想起されていました。
当時の座村は、自身が目を閉じたもう1つの理由として、「初めて人を斬った時」に見た肉の断面の絵面に耐えかねたことを挙げます。
しかし、その映像は瞼の裏にこびりついており、座村が目を閉じた後も消えることはありませんでした。
日本を守るため、妖刀「飛宗」を振るう道を進んだ座村。
その道は血で塗れており、決して汚れのない他者が目指すべき道ではないのです。
チヒロが思い出した座村の姿は、やはり「英雄」そのもの。
……が、当の座村は、「罪の意識」を抱えているがゆえに、「英雄」の称号を頑なに避け続けました。
妖刀を振るった座村や、妖刀を作り出した六平国重は、皆一様に「地獄(こっち)へ来るな」とチヒロに伝えます。
しかしチヒロは、自身も「一緒に戦う」という決意を、とうの昔に固めていました。
次の瞬間、チヒロは「涅」を使用。
周囲を飲み込むドス黒い”闇”で昼彦を飲み込み、一瞬のうちに相手を制圧して見せました。
『カグラバチ』第54話へ続くーー。
【カグラバチ】第53話の感想と考察
vs昼彦、決着。
今回ご紹介した『カグラバチ』第53話では、”毘灼”に所属する妖術師・昼彦との戦いが、唐突に決着を迎えました。
かつて「斉廷戦争」で戦った漆羽や座村には及ばずとも、チヒロは妖刀の契約者。
やはりその実力は高く、たとえ”毘灼”の実力者であろうとも、単騎で抑えることは難しいようです。
とは言え、謎多き”毘灼”に所属している昼彦は、まだまだ”底”を見せていないようにも感じてしまいます。
勝負は着いたものの、逃げられてしまう予感がしますが、果たしてーー?
座村について
第53話の序盤、終盤にて描かれた、少年期のチヒロと座村とのやり取り。
六平国重によって選定されただけあってか、座村はとてつもなく強い責任感の持ち主。
例え”敵”が日本に仇なす侵略者であろうとも、”人を殺した”という事実を重く受け止めているようです。
そんな座村清市という男について、以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
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【カグラバチ】ストーリーまとめ
『カグラバチ』最新巻発売中!
『カグラバチ』最新4巻が10/4に発売!!
「淵天」が収められた「蔵」へ続く扉の存在を知り、楽座市会場の下層を目指すチヒロ。折れた「刳雲」を携え、閃光が如く敵を絶命させる復讐者。その眼前に立ちはだかるのは…? 一方、兄からの愛と暴力によって地に伏した伯理。今際の際に脳裏を過ったのは、ある少女との日々だった。極限の中、二人の少年の魂が呼応する。
第4巻のあらすじと感想・考察
『カグラバチ』本誌ネタバレ
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