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【カグラバチ】作品の概要
刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。
『カグラバチ』とは
『カグラバチ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中されている、外薗健先生作の剣劇・アクションファンタジー漫画です。
2024年8月には「「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて第1位を獲得。
ジャンプの時期看板作品として、破竹の勢いで快進撃を続けています。
そんな『カグラバチ』のストーリーは、刀匠の父を3名の妖術氏によって殺害された主人公が、奪われた妖刀を回収するべく立ち上がる”復讐劇”でーー?
この記事について
『カグラバチ』第54話のネタバレ考察・感想記事です。ストーリーの内容をわかりやすくお伝えしています。
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【カグラバチ】第54話のネタバレ
以下からは、『カグラバチ』第54話「友情」の内容をネタバレ込みでご紹介していきます。
『カグラバチ』ネタバレ①|柴登吾について
『カグラバチ』第54話は、”毘灼(ひしゃく)”の統領である幽(ゆら)が、”毘灼”のメンバーと携帯電話越しに会話するシーンからスタートします。
”毘灼”は、慚箱(さんそう)の襲撃に際し、”神奈備(かむなび)”の動向を注視していました。
思わぬ事態に直面した”神奈備”は、東京本部の人員を動かさず、「異分子」たる六平千紘との協力を決断。
幽は、そんな相手の動きを察知すると、「かなり余裕がない」と評しました。
また幽は、チヒロと行動を共にする元”神奈備”の妖術師・柴登吾についても言及。
”毘灼”は、”神奈備”の動向は把握していても、柴登吾の行方は掴むことができていないとのこと。
幽によると、柴は数多の妖術師達の中でも天井クラスの男であり、六平家襲撃時も「出し抜くのにかなり苦労した」ようです。
『カグラバチ』ネタバレ②|昼彦の成長
非常事態が起ころうとも、頑なに東京本部の人員を動かそうとしない”神奈備”。
そんな動きを前に幽は、”剣聖”の幽閉場所が東京であるとほぼ確信します。
”神奈備”の上層部による守りは堅牢。いくら”毘灼”と言えども、「妖刀」は最低条件のようです。
……そうは言っても、契約者を殺害し「命滅契約」を消滅させない限り、「妖刀」を所持していても宝の持ち腐れに終わってしまいます。
つまり、現在進行中の「所有者暗殺」計画は、極めて重要な位置付けにあります。
そんな計画の指揮が18歳の昼彦に任されているのは、幽が”成長”を期待しているから。
そもそも昼彦は、幽をして「宝物」と言わしめる戦闘の才を有しています。
しかし、世間に触れられていなかった分、「精神的な未熟さ」が目立つ様子。
だからこそ幽は、”切り札”を含む複数の「代案」を用意した上で、昼彦に計画の実行を任せたのです。
『カグラバチ』ネタバレ③|友情
場面は移り、チヒロと昼彦が戦っていた劇場内。
チヒロは、「涅(くろ)」を用いて昼彦の「”紙”を介した視覚」を奪い、一瞬のうちに相手を制圧してみせました。
現在の昼彦は、両腕を切断され、追い詰められた状態にあります。
2人の対決の結果は、明確にチヒロの勝利です。
「涅」による反撃の直前、昼彦の「血鶴」による攻撃を全て受け止めていたチヒロ。
その理由は、「血鶴」の矛先が一般人に向くことを防ぐためでした。
昼彦は、一般人を傷つけないチヒロの姿勢が、全く理解できない様子。
そんな相手に対してチヒロは、あくまで「殺しは最悪」と前置きした上で、自身と”毘灼”の所業とでは意味が異なっており、「お前らの所業は強く否定する」と発しました。
「殺し」が一様に同じであるとするならば、「斉廷戦争」の”英雄”達をも否定する論理に辿り着きかねません。
意見が対立する両者。ここでチヒロは、「だから殺し合う」と述べます。
ーーその瞬間、昼彦の心の中で、欠けていたピースがハマりました。
「殺し合い」という全力のぶつかり合いの中に、彼は真の「友情」を見出したのです。
『カグラバチ』ネタバレ④|昼彦の作戦
一周回って冷静になった昼彦は、自信ら”毘灼”が「10名の妖術師」からなる小組織であることを明かしました。
また昼彦は、今回の「所有者暗殺」計画が、自身の指揮によって動いていることも白状します。
昼彦によると、4つの”慚箱”に均等に割り当てられたはずの戦力は、現時点でその全てが「仙沓寺」に投入されたようです。
ーーそして、場面は「仙沓寺」へと移ります。
未だ伯理の治療は終わっておらず、座村清市と守護者達によって防衛戦が繰り広げられている現在。
そんな折、昼彦以外の”毘灼”の妖術師が座村の前に現れてしまい……!?
『カグラバチ』第55話へ続くーー。
【カグラバチ】第54話の感想と考察
松のおじさん、再登場
今回ご紹介した『カグラバチ』第54話のラストでは、第1話時点で登場していた唯一の”毘灼”メンバーが登場するようです。
昼彦や幽と異なり、未だ固有の名が判明していない”松のおじさん”。
「雫天石」持ちの有象無象の妖術師達とは異なり、その実力は相当高いものと予想されます。
妖刀「淵天」を持っているからこそ、一番若いであろう”毘灼”のメンバーに勝利することができたチヒロ。
一方の座村は、妖刀「飛宗」を失った状態にあり、なおかつその相手は(おそらく)”毘灼”の中でも上位に位置する妖術師です。
圧倒的な危機に対抗するためには、伯理の「蔵」の回復が必須。
クライマックスが近付く「所有者暗殺編」。その行方はーー?
昼彦の今後
六平千紘に対して一方的な「友情」を感じたとともに、幽の狙い通り、どこか精神的な成長を遂げたと思しき昼彦。
その発言から察するに、妖刀の契約者を殺害し、「命滅契約」を消滅させた暁には、昼彦が新たな妖刀の契約者となる予定のようです。
昼彦が用いることになるのは、妖刀「酌揺」か、はたまた「飛宗」か。
漆羽か座村のいずれか、または両方が死亡する結果になることを思えば、複雑な感情になりますが……?
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【カグラバチ】ストーリーまとめ
『カグラバチ』最新巻発売中!
『カグラバチ』最新4巻が10/4に発売!!
「淵天」が収められた「蔵」へ続く扉の存在を知り、楽座市会場の下層を目指すチヒロ。折れた「刳雲」を携え、閃光が如く敵を絶命させる復讐者。その眼前に立ちはだかるのは…? 一方、兄からの愛と暴力によって地に伏した伯理。今際の際に脳裏を過ったのは、ある少女との日々だった。極限の中、二人の少年の魂が呼応する。
第4巻のあらすじと感想・考察
『カグラバチ』本誌ネタバレ
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