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【呪術廻戦】作品の概要
稀有な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?
『呪術廻戦』とは
『呪術廻戦』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載中されている、芥見下々先生作のダークファンタジー漫画です。
主人公の虎杖悠仁は、”呪い”を祓うことを生業とする呪術師を育てる「東京呪術高等専門学校」に通う一年生。
”呪いの王”と称される両面宿儺と共生している虎杖は・・・
この記事について
『呪術廻戦』に登場する「九十九由基(つくも ゆき)」について徹底的に解説している記事です。これまでの活躍の他、九十九由基の術式や目的についてまとめています。
本記事は、本誌最新話時点のネタバレを含みます。
閲覧の際は十分にご注意ください。
【呪術廻戦】九十九由基の概要
九十九由基について
九十九由基(つくも ゆき)とは、海外を放浪する特級呪術師です。
少なくとも11年前時点から特級に認定されているものの、呪術総監すら術式情報を握っておらず、その実力は謎に包まれていました。
本記事では、そんな九十九由基の来歴や術式について徹底的に解説していきます。
最新話時点の九十九由基の状況
九十九由基のプロフィール
名前 | 九十九由基(つくも ゆき) |
等級 | 特級呪術師 |
趣味・特技 | バイク |
好きな食べ物 | チキンブリトー |
苦手な食べ物 | 海藻類 |
ストレス | 任務 |
CV | 日高のり子 |
【呪術廻戦】九十九由基の来歴
初登場|東堂葵をスカウト
九十九由基が初めて登場したのは、『呪術廻戦』6巻の第50話です。
この時、名前はおろか正体すら明かされなかったものの、式神を連れていたことから、東堂葵を呪術界に引き込んだ人物であると示唆されています。
なお、東堂が相手を見定める際に問う「どんな女がタイプだ?」は、完全な九十九の受け売り。
また、東堂が好みとする「タッパとケツがデカい女」とは、九十九が由来であることが明かされています。
※『呪術廻戦 公式ファンブック』東堂葵の紹介ページより。
「懐玉・玉折」編
話は戻って12年前ーー。
九十九由基は、特級呪術師に認定された五条悟を目的とし、呪術高専にやってきました。
その際、五条と同じく特級に認定された夏油傑と出会った彼女は、自身が「特級呪術師 九十九由基」であると明かします。
夏油曰く、九十九は「海外をプラプラしてるろくでなし」。
しかし、そんな九十九にも、呪霊が生まれる世界に対する「原因療法」という明確な目標がありました。
彼女が掲げる「原因療法」については、本記事でも後述しています。
本音と選択
会話の中で、夏油が”非術師を嫌っている”ことを察した九十九。
当時の夏油は、「非術師を見下す自分」と「それを否定する自分」という2つの本音の間で迷い、悩んでいました。
ここで九十九は、それら2つが「本音ではなく思考された可能性」であると指摘。
そして、いずれの可能性を「本音」とするかは、「君がこれから選択するんだよ」と諭しています。
”良き大人”や”良き呪術師の先輩”としてではなく、あくまでフラットな立場から意見を述べた九十九。
その後、夏油が選択した答えはーー…。
「渋谷事変」編
九十九が次に登場したのは、『呪術廻戦』16巻の第135話です。
場面は渋谷事変の最終盤、裏梅の「氷凝呪法『直瀑』」によって高専サイドが窮地を迎えていたシーン。
華麗に登場した九十九は、高専の面々を攻撃から守った上で、偽夏油(=加茂憲倫)との対話に臨みます。
しかし、九十九が目標とする人類の「呪力からの”脱却”」に対して、偽夏油が狙いとするのは「呪力の”最適化”」。
両者の思想は真逆であり、分かり合うことはありません。
対話ターンが終了した後、偽夏油は「無為転変」を遠隔発動し、「死滅回游」の最終準備を仕上げました。さらには、コツコツ契約を結んできたと言う大量の呪霊をも放ち、東京都を大混乱に陥れます。
事態が想定外の急スピードで進んだことを受け、九十九は「一度泳がせて様子を見るべき」と判断。
ひとまず高専術師らは救出し、あるべき場所へ送り届けたものの、偽夏油を深追いすることはしませんでした。
「死滅回游」編
偽夏油……もとい羂索(けんじゃく)によって引き起こされた、前代未聞の呪術テロ。
そんな状況下で、呪術総監からの接触を避けたかった九十九は、呪術高専に潜伏しつつ高専術師たちに協力する道を選びます。
五条悟の封印を解く方法や、「死滅回游」についての知恵を借りるべく、九十九を含む一行は天元を訪ねて「薨星宮(こうせいぐう)」へ。
なお、九十九は後述する理由で天元を嫌っており、同時に天元からもよく思われていない様子。
ゆえに、「薨星宮」の本殿を訪れた当初、天元は高専一行を拒絶していました。
護衛
”進化”を経て「呪霊操術」の術式対象となってしまった天元は、乙骨憂太、九十九由基、脹相(ちょうそう)の3名を挙げ、内2名に護衛任務を依頼。
その時、九十九は脹相と共に名乗りを挙げました。
脹相は、天元を狙う羂索を討つことが護衛の任に就く目的である様子。。一方の九十九は、「まだ天元と話し足りなくてね」と理由を述べました。
「星と油」編
「血と油・星と油」編が開始された『呪術廻戦』第202話冒頭、九十九と天元の会話が描写されました。
元「星漿体(せいしょうたい)」であった九十九は、天元が”同化”によって術式の暴走を止めてきた慣習を、「子供達に勝手に業を背負わせ 利用してきた歴史」と吐き捨てます。
彼女が天元や呪術界(呪術総監部)を嫌う理由の1つは、”同化の歴史”自体だったようです。
……そんな対話の途中、遂に羂索が「薨星宮」に侵入。
第1ラウンドたる脹相と羂索の戦いが始まります。
vs羂索
羂索から「呪霊操術」以外の術式を引き出し、十二分に役目を終えた脹相。
疲れ切った彼と交代で現れたのが、式神「凰輪(ガルダ)」を伴った九十九由基です。
九十九は、術式「星の怒り(ボンバイエ)」を発動し、羂索が顕現させた特級呪霊を瞬殺。
続けて、羂索を”空性結界”の外側まで殴り飛ばしました。
相手の思わぬ術式を前に、戦いを「面倒」に感じた羂索は、なんと領域「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」を展開。
ここで、九十九や天元にとって想定外の事態が発生します。
ーー…時は戻って戦闘開始前。
羂索との戦闘にあたり、天元と九十九は相手が領域を用いることを事前に読んでいました。
そこで天元は、”羂索の領域を解体する”という方法を提案。
つまり、必中術式の中をなんとか耐え切り、領域解体後に術式の焼き切れた羂索を叩く……そんな作戦です。
……さて、話を戻します。
いざ羂索が展開した「胎蔵遍野」は、渋谷における宿儺の「伏魔御廚子」と同じく、結界を閉じずして具現化されていたのです。
本来であれば結界の「外殻」を攻めることで領域を解体するはずが、「胎蔵遍野」にはその「外殻」が存在しません。
シン・陰流「簡易領域」の使用によって必中術式を中和する九十九。……しかし、それも長くは保ちません。
その結果、天元による領域の解体が完了する前に「簡易領域」が全て剥がされ、九十九は大ダメージを負ってしまいました。
お兄ちゃん参戦!!
主に上半身に重傷を負ったものの、傷をそのままに攻める九十九。
……しかし、攻めを継続するほどの体力が残されておらず、吐血してしまいます。
羂索が勝ちを確信したであろうその時。
「百斂(びゃくれん)」を済ませた状態で脹相が登場します。
※百斂=穿血や超新星を放つにあたり、血液を圧縮したする技。
脹相は、九十九の式神「凰輪(ガルダ)」によるサポートを受けつつ、「穿血」を発射。
結果的に「穿血」は受け流されてしまったものの、羂索を追い詰めることに成功します。
決着
脹相のカバーを受け、九十九は「反転術式」で身体を治癒。
「凰輪」を用いつつ、畳み掛けるように攻撃を仕掛けます。
しかし、決め手に欠ける攻撃が続いた結果、なんと羂索の術式が回復。
九十九は至近距離で「呪霊操術」極ノ番「うずまき」を受け、追い詰められてしまいます。
敗北を悟った九十九は、脹相に向けて「”呪い”としての君はここで死んだ」と述べた後、「生きろ」とその背中を押しました。
天元と既に話が付いていたらしく、その直後に脹相は空性結界の外へ。
……そして九十九は、”切り札”を使用しました。
”切り札”とは、「星の怒り(ボンバイエ)」によって地球をも超える質量を自身に付与し、「ブラックホール」を生成する…というもの。
一歩間違えば地球を破壊しかねない自爆ですが、それでも羂索には届かず、九十九は完全敗北を喫しました。
【呪術廻戦】九十九由基の術式と実力
九十九由基の実力
生得術式「星の怒り(ボンバイエ)」
九十九由基の生得術式「星の怒り(ボンバイエ)」は、自らと式神「凰輪(ガルダ)」を対象に、仮想の質量を付与することができます。
膨大な質量から繰り出される攻撃の数々は、並の術師であればワンパン必至です。
なお、九十九自身は付与された質量の影響を受けず、例えば「重過ぎて体が動かない」という事態は発生しません。
また、「星の怒り(ボンバイエ)」は身体の強度にも変化を及ぼさないため、防御手段にはなり得ない術式です。
ブラックホール
「星の怒り(ボンバイエ)」によって付与することができる質量には、限りがありません。
ゆえに九十九は、自分自身に地球すら超える果てしない質量を付与することで、ブラックホールを生成することができます。
当然ながら、この行為は「自爆」そのもの。
彼女1人の命で太陽系にすら影響を及ぼすことができると考えると、さすがは”特級”といったところでしょうか。
式神「凰輪(ガルダ)」
「凰輪」は、既に上でも述べた通り、九十九の「星の怒り(ボンバイエ)」の術式対象となる式神です。
その特徴は、式神でありながら呪具化している点。
九十九とは常に行動を共にしており、良き相棒であることが伺えます。
九十九が「凰輪」を用いて繰り出す攻撃は、対象を破壊し尽くす圧倒的威力。
具体的には、羂索戦の序盤で見られたサッカーの要領で「凰輪」を蹴り出す攻撃や、上画像のように”鞭”として使用する攻撃が挙げられます。
また、「凰輪」を相手に巻き付かせることで、相手の動きを封じることも可能です。
シン・陰流「簡易領域」
九十九は、シン・陰流「簡易領域」を習得しています。
「領域展開」や「領域展延」ほどではないものの、対象の術式効果を中和することが可能であり、なおかつ使用後に術式が焼き切れないため、領域対策として重宝しているようです。
実際の使用シーンは、羂索と対戦した「星と油」編で描かれています。
反転術式
九十九は、「反転術式」による肉体の治癒を習得しています。
特級術師ともなれば、当たり前のように会得しているのでしょうか。
なお、使い物にならなかったであろう腕を一瞬で治していることから、並大抵の使い手ではないことも判明しています。
【呪術廻戦】九十九由基の目的
原因療法
基本的に呪術高専は、「対症療法」……すなわち生まれた呪霊を狩り続けることによって、呪いが存在する世界と向き合っています。
一方の九十九は、「呪霊の生まれない世界」を作るという「原因療法」を目標として掲げていました。
そもそも呪霊とは、「人間から漏出した呪力」が積み重なり、その結果として形を成した存在です。
つまり、「呪霊の生まれない世界」を実現するためには、以下の2通りが考えられます。
「①全人類から呪力をなくす」
「②全人類に呪力のコントロールを可能にさせる」
九十九は当初、①の方法を模索しており、禪院甚爾をモデルケースとして研究していました。
しかし、天与呪縛は極めて稀な特性であり、また甚爾に研究を断れてしまったことも相まって、現在の九十九は②の方法を本命としています。
②とは、換言すると「全人類が術師になる」ということ。
なお、②を実践する一番簡単な方法は、夏油傑が述べた「非術師の皆殺し」ですが、九十九は別の方法を模索しているようです。
呪力からの脱却
禪院甚爾の死を皮切りに、九十九は上述した①の方法を諦めたかに思われました。
しかし、渋谷事変において再登場した際、九十九は「呪力からの”脱却”」こそが人類の未来であると語ったのです。
「呪力からの”脱却”」とは、まさしく①の方法のモデルケースたる禪院甚爾そのもの。
ここに至るまで、どのような心境の変化があったのでしょうか。
【呪術廻戦】九十九由基についての考察
元星漿体
九十九由基は、薨星宮(こうせいぐう)内における天元との会話から、元「星漿体(せいしょうたい)」であったことが判明しています。
そんな出自ゆえか、はたまた九十九固有の能力か、彼女は天元から漏れ出す「星漿体」達の”声”を聞くことができるようです。
また、12年前の事件について九十九は、盤星教が天内理子の保護隔離に舵を切っていた場合、「私は彼らの味方をしたよ」とも発言。
元「星漿体」であるがゆえに、天内を救いたいという気持ちがあったようです。
ラルゥとの関係
ラルゥとは、かつて夏油一派に所属していた呪詛師です。
ミゲル同様に夏油傑に心酔していたラルゥは、夏油が死亡したことを受け、一派を離脱しています。
その後、経緯は不明ながら、九十九の”仲間”として行動を共にしていたことが判明。
九十九とラルゥの繋がり……その根拠となるのは、『呪術廻戦』16巻の第136話です。
偽夏油と相対した九十九は、「ラルゥが動く時間を稼がないとね」と思考。
ラルゥが彼女の”仲間”であることが示唆されました。
そもそもラルゥは、ミゲルと同じ海外の術師であると推察されます。
九十九が海外を放浪していたことを思えば、接点があっても何ら不思議ではありません。
【呪術廻戦】ストーリーまとめ
『呪術廻戦』最新巻発売中!
『呪術廻戦』最新27巻が7/4に発売!!
五条悟と両面宿儺が手に汗握る戦いを繰り広げた一方、ある場所では”お笑い対決”が開幕!?
爆笑必至の戦いがここに。
髙羽史彦 vs 羂索、開戦!!
原作『呪術廻戦』本誌ネタバレ
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