呪術廻戦

【呪術廻戦】脹相の徹底解説|虎杖悠仁の頼れる兄貴 加茂家の術式を持つ理由!

Contents

【呪術廻戦】作品の概要

呪術廻戦の第1巻(『呪術廻戦』1巻 芥見下々 / 集英社)

稀有な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

『呪術廻戦』とは

『呪術廻戦』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載中されている、芥見下々先生作のダークファンタジー漫画です。

主人公の虎杖悠仁は、”呪い”を祓うことを生業とする呪術師を育てる「東京呪術高等専門学校」に通う一年生。

”呪いの王”と称される両面宿儺と共生している虎杖は・・・

五条悟復活!?

『呪術廻戦』26巻
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この記事について

『呪術廻戦』に登場する「脹相(ちょうそう)」について徹底的に解説している記事です。これまでの活躍の他、脹相の生得術式や、なぜ虎杖の兄を名乗るのかについても詳しく述べています。

本記事は、本誌最新話時点のネタバレを含みます。
閲覧の際は十分にご注意ください。

【呪術廻戦】脹相の概要

脹相(『呪術廻戦』第202話 芥見下々 / 集英社)

脹相について

脹相(ちょうそう)とは、特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」の受肉体です。

1〜9番までの9体が存在する九相図において、1番たる脹相は”長男”。何よりも弟を優先し、”兄”としての矜持を強く有するキャラクターです。

本記事では、そんな脹相の来歴や術式について徹底的に解説していきます

最新話時点の脹相の状況

呪術高専の面々
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脹相のプロフィール

名前 脹相(ちょうそう)
呪物名 特級呪物「呪胎九相図」1番
嗜好・興味
嫌いなもの 加茂憲倫
CV 浪川大輔

【呪術廻戦】脹相の来歴

「呪胎九相図」の誕生

明治初期、あるところに「呪霊の子を孕む特異体質の娘」が存在していました。

身に覚えのない懐妊を経て、呪霊と人間の混血たる「異形の子」を産み落とした娘は、呪術師が開いた「寺」に駆け込みます。

加茂憲倫(『呪術廻戦』第60話 芥見下々 / 集英社)

……その寺を開いた人物の名は、後に「史上最悪の術師」として名を残す「加茂憲倫」

呪霊と人間の混血児に知的好奇心をくすぐられた彼は、娘に対して9度の懐妊と9度の堕胎を強制。

かくして生まれたのが、呪物「呪胎九相図」1番〜9番です。

起首雷同編

呪霊側につくと決めた脹相(『呪術廻戦』第60話 芥見下々 / 集英社)

特級呪物「呪胎九相図」”1番”こと脹相は、真人によって”2番”壊相(えそう)”3番”血塗(けちず)とともに高専忌庫から盗み出され、受肉に至りました。

脹相は、「呪霊が描く未来」の都合の良さを理由に、呪霊サイドにつくことを決断。

2人の弟とともに、真人一派に属することとなりました。

……しかし、その後すぐに虎杖悠仁・釘崎野薔薇の2名によって、愛する弟が死亡

この一件を機に、脹相は虎杖と釘崎を憎悪するようになります。

渋谷事変編

「渋谷事変」においても、脹相は真人一派と行動を共にしていました。

脹相は、特級呪霊である漏瑚(じょうご)花御(はなみ)とともに、渋谷駅地下5階で五条悟と戦闘。

やる気には欠けるものの、”五条悟の意識を割く”という最低限の仕事は果たしました。

vs虎杖悠仁

五条悟の封印が成された後、脹相は虎杖悠仁と釘崎野薔薇の捜索へと舵を切りました。

当然ながら、その目的は”弟の仇”たる2人を討つこと。

ーーそして、『呪術廻戦』第101話。

渋谷駅構内にて、脹相は遂に虎杖悠仁と会敵し、戦闘を開始しました。

仇討ちに燃える脹相(『呪術廻戦』第102話 芥見下々 / 集英社)

弟の仇を前に闘争心を燃え上がらせた脹相は、なんと虎杖を圧倒。

途中、メカ丸の虎杖への入れ知恵によって血液の対外操作を封じられる場面があったものの、戦闘自体は脹相が勝利しました。

しかし、ここで異変が発生します。

脹相の脳内に「存在しない記憶」が流れ込み、虎杖にトドメを刺すことができない状況に陥ったのです。

「存在しない記憶」内では、脹相、壊相、血塗、そして焼相ら「呪胎九相図」4番〜9番ら兄弟が仲良く食卓を囲んでいました。

……そして、その中には虎杖悠仁も含まれていたのです。

脹相を「兄ちゃん」と呼ぶ虎杖(『呪術廻戦』第106話 芥見下々 / 集英社)

なぜか自身を「兄ちゃん」と呼ぶ「存在しない記憶」の中の虎杖。

この記憶の正体とは……?

虎杖悠仁の兄として

渋谷事変の最終盤。

高専メンバーと偽夏油が対峙した場に、どこからともなく脹相が現れました。

どうやら脹相は、失っていた記憶を取り戻し、偽夏油が「加茂憲倫」であるという事実に気が付いた様子。

さらに脹相は、自身の術式の副次的効果によって、虎杖悠仁が血を分けた兄弟であることを察しました。
※「副次的効果」については本記事にて後述しています。

脹相「俺はお兄ちゃんだぞ!!」(『呪術廻戦』第134話 芥見下々 / 集英社)

虎杖悠仁という「弟」を守る「お兄ちゃん」として、脹相の矛先は偽夏油へと向かいます。

当然の事態を前に、困惑する虎杖を含めた高専サイド。

「どけ!!! 俺はお兄ちゃんだぞ!!!」のセリフが呪術廻戦界隈をざわつかせたことは、もはや言うまでもありません。

vs禪院直哉

虎杖と行動を共にする脹相(『呪術廻戦』第138話 芥見下々 / 集英社)

渋谷事変後、脹相は”弟”である虎杖悠仁と行動を共にしていました。

壊相血塗を亡き者とした虎杖を、当初は憎悪していた脹相。

しかし、その虎杖が「弟の1人」であることが発覚したいま、「アレは事故だ」と片付けました。

さて、虎杖の目下の目的は”呪霊を減らす”こと。

兄たる脹相もそれに付き合い、呪霊狩りを行います。

急襲

虎杖と脹相のもとに突如として現れた、禪院直哉乙骨憂太

乙骨は処刑対象として。一方の直哉は、伏黒と接触するための餌として。…2人の狙いは、共通して虎杖悠仁にありました

逃げられない状況を前に、脹相は直哉、虎杖は乙骨との戦いをスタートさせます。

vs禪院直哉|開戦

同じ御三家の生得術式であるためか、禪院直哉は脹相の「赤血操術」を知っていました。

……そして、いざ戦闘が始まると、そこは直哉の独壇場

「百斂(びゃくれん)」による「穿血(せんけつ)」の準備はおろか、まともな反撃すらさせてもらえません。

禪院家相伝の術式「投射呪法」を持ち、凄まじいスピードによる手数の多さ”強み”とする直哉は、「赤血操術」の天敵とも呼べる存在だったのです。

しかし脹相は、「10人兄弟の兄」。その矜持を胸に、直哉との戦闘を続けます。

vs禪院直哉|決着

脹相が勝機を見出したのは、大量の血を用いた戦法でした。

本記事にて後述していますが、脹相は呪力を血液に変換することができる”特殊体質”の持ち主です。

ゆえに、傷口からあえて多量の血を流し、直哉の視界を潰すことに成功しました。

さらに脹相は、直哉の衣服に付着した血液を固定し、擬似的な”重り”とすることに成功。

直哉に勝利した脹相(『呪術廻戦』第142話 芥見下々 / 集英社)

相手の「回避」の選択肢を奪った上で、オリジナル技「超新星」を放ち、直哉との勝負に勝利しました

死滅回游編

禪院直哉戦の後、脹相は何事もなかったかのように高専の協力者となりました。

高専一行が目指すのは、天元との対話。

しかし、天元が座す薨星宮(こうせいぐう)は、”結界”によって巧妙に隠されています。

そんな折、薨星宮までの案内を買って出たのが脹相です。

脹相の弟たち(『呪術廻戦』第144話 芥見下々 / 集英社)

脹相は、呪胎九相図の4〜9番が「高専忌庫」に保管されていることを前提に、自身が持つ「赤血操術」の副次的効果によって、九相図の”血”を辿る案を提案。

忌庫と薨星宮は地続きになっていることから、この方法であれば天元を訪ねることが可能となります。

結果として高専一行は、脹相の案内で薨星宮に到着。

五条悟を解放する手段たる「獄門疆『裏』」を手に入れるとともに、死滅回游への参加を決定しました。

なお、脹相は九十九とともに天元を護衛する役割を買って出たため、虎杖とは別行動を取ることになります。

その後、虎杖から「ありがとう 助かった」という言葉を受けた脹相は、涙を流して喜びました。

血と油編

11月16日0時0分。

天元を手中に収めるべく、遂に羂索が「薨星宮(こうせいぐう)」に攻め入りました。

そこに立ちはだかったのは、何を隠そう脹相です。

脹相の役割は、羂索の情報を極力引き出し、ひいては領域を使わせた上で、”本命”たる九十九由基に繋げること。

……しかし、脹相と羂索の実力差は歴然であり、戦いは一方的な展開に。

そんな様子を見ていた天元は「九十九由基」と出撃を促しますが、当の九十九「いや まだだ」と述べ、脹相の”根性”を信じます。

ファイヤー!!!!

脹相の背中を押す虎杖ら(『呪術廻戦』第204話 芥見下々 / 集英社)

薄れゆく意識の中、弟たちに背を押され、再び立ち上がった脹相。

「九相図兄弟ぃぃいい ファイヤー!!!!」

……という掛け声と共に、脹相は羂索との戦いを再開しました。

壊相の優雅さ血塗の自由さ虎杖悠仁のパワフルさを戦いに取り入れたことで、脹相は先ほどよりも勢いのある戦いを展開。

最終的には羂索の虚を突き、「呪霊操術」以外の術式を使わせることに成功しました

次の瞬間、「使ったな!! 呪霊操術以外の何かを!!」と発した脹相。

役目を十二分に果たし、”特級呪術師”九十九由基とバトンタッチしました。

九十九由基
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親殺し

「血と油」編にて役目を終え、もう登場のタイミングは無くなったかに思われた脹相。

……しかし、まだ彼の見せ場は残っていました

羂索の領域「胎蔵遍野」が解体された直後、脹相は”空性結界”の外側から再び登場。

親殺し(『呪術廻戦』第207話 芥見下々 / 集英社)

「親殺しいきまぁす!!」の掛け声と共に、羂索の頭へ「穿血」を放ったのです。

結果として、”頭部を回転させる奇策”で「穿血」を受け流した羂索。……が、まだ九十九と脹相のターンは続きます。

羂索に攻撃を繰り出し続け、九十九が「反転術式」を使用するための”隙”を生み出した脹相。

その後、回復した九十九は、「凰輪(ガルダ)」に”質量”を付与し、激しい範囲攻撃を叩き込みます。

……しかし、勝利までは一歩届かず、羂索の焼き切れた術式は回復してしまいました

脹相の死

羂索の術式が回復したことにより、暗雲が立ち込め始めた「薨星宮」の戦い。

そんな折、畳み掛けるように「呪霊操術」極ノ番「うずまき」が放たれ、九十九が瀕死の重傷を負ってしまったのです。

脹相を逃す九十九(『呪術廻戦』第208話 芥見下々 / 集英社)

敗北を悟った九十九は、「脹相 ”呪い”としての君は ここで死んだ」「生きろ」と声をかけました。

どうやら九十九と天元との間で、既に話は付いていた様子。

かくして脹相は、死地たる薨星宮の戦いから生還し、高専と合流することとなりました。

五条復活の立役者

既に上で述べた通り、薨星宮にて羂索と矛を交えるた脹相は、最終的に九十九天元によって逃がされました。

その際、脹相は九十九から「魂の研究記録」「獄門疆”裏”」を託され、それらを無事高専に持ち帰ることに成功しているのです。

言うまでもなく、「獄門疆”裏”」を欠いた状態では成し得なかった五条悟の復活。

”天使”による派手な術式行使に隠れてしまっているものの、実は脹相も五条復活における立役者だったのです。

九十九由基
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人外魔境新宿決戦編

日車寛見領域「誅伏賜死」を経て「処刑人の剣」を手に入れたことから、複数の高専術師が打って出ました。

その際に出陣したのが、日下部、猪野、そして脹相です。

呪術を使用する日車
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脹相の死亡

脹相は、『呪術廻戦』第259話、宿儺の「竈(カミノ)」による炎から”弟”虎杖悠仁を庇い、死亡しました。

【呪術廻戦】脹相の実力と術式

脹相の実力

脹相は、後述の生得術式「赤血操術」を高いレベルで使いこなす術師(受肉体)です。

呪霊との混血であることも相まってか、その技術は加茂家の次期当主たる加茂憲紀を凌ぐほどのもの。

また、虎杖悠仁や禪院直哉との戦闘に勝利するなど、実績も折り紙付きです。

生得術式「赤血操術」

脹相が持つ「赤血操術」は、加茂家相伝の術式です。

その能力は、文字通り「血液を操る」と言うもの。

字面だけ見るとシンプルですが、「できること」は多岐にわたり、近〜遠距離の全てをカバーできるオールマイティさを有しています。

以下に「赤血操術」によって繰り出すことのできる技をまとめました。

穿血

「穿血」を放つ脹相(『呪術廻戦』第103話 芥見下々 / 集英社)

「穿血(せんけつ)」は、「赤血操術」の”奥義”として広く知られている技です。

血液を圧縮する予備動作「百斂(びゃくれん)」を行った後、高圧の血液を発射する「穿血」は、さながら血のビーム

その初速は音速すら突破しており、常人が目視で避けることは不可能です。

また、呪霊との混血である脹相に限っては、血液自体が「毒」として作用します

したがって、仮に脹相の「穿血」を受けてしまった場合、「反転術式」によって傷口を治そうとも、時間差で毒によるダメージが入るようです。

百斂

百斂(『呪術廻戦』第103話 芥見下々 / 集英社)

「百斂(びゃくれん)」は、既に上でも述べた通り、「穿血」を放つ際に必要な予備動作の名称です。

この動作を省いて「穿血」を放つことは不可能であり、「『百斂』の阻止」こそが「赤血操術」使いとの戦闘における最適解となります。

実際に脹相と戦った禪院直哉は、”速さ”で「百斂」の隙を与えない戦法を採っていました。

加茂憲紀(『呪術廻戦』第135話 芥見下々 / 集英社)

なお、呪術高専京都校3年の加茂憲紀も「穿血」と「百斂」を修めていますが、2人の最大の差は”圧力”にあります。

脹相の「百斂」は凄まじい加圧によって血液が圧縮されており、後に繋がる「穿血」も大幅に威力が増加している様子。

このような差は、脹相が呪物として生きた150年間を”術式と向き合うこと”にあてた結果でしょう。

苅祓

「苅祓(かりばらい)」は、凝固させた血液を円形に延ばし、対象を斬りつける技です。

大量の非術師を巻き込む形で、五条悟に向けて使用されました。

「京都姉妹校交流会」編にて加茂憲紀も使用していたものの、その威力攻撃範囲は大きく脹相が上回っています。

血刃

血刃(『呪術廻戦』第103話 芥見下々 / 集英社)

「血刃(けつじん)」は、ブレード型に輪郭を定めた血液の武器です。

ナイフなどの一般的な刃物と異なる点として、「血刃」の血液は凝固されておらず、あくまで液体

輪郭を定める外側の血液を高速回転させることにより、殺傷能力が高められています

赫鱗躍動

赫鱗躍動(『呪術廻戦』第103話 芥見下々 / 集英社)

「赫鱗躍動(せきりんやくどう)」は、「赤血操術」によって体温や脈拍、赤血球量に至るまでを細かく操作し、身体能力を飛躍的に向上させる技です。

インスタントに近接戦闘戦闘力を強化することができるため、非常に有用な技であると言えるでしょう。

赫鱗躍動・載

赫鱗躍動・載(『呪術廻戦』第141話 芥見下々 / 集英社)

「赫鱗躍動・載(サイ)」は、「赫鱗躍動」の出力をさらに向上させた技です。

禪院直哉戦でこの技を用いた脹相は、動体視力を極限まで向上。

「投射呪法」によって超人的スピードで動く直哉を目視で捉えました。

血星磊

「血星磊(けっせいせき)」は、血液を限界まで凝固圧縮することによって生まれたを、呪力で強化した末に撃ち出す技です。

渋谷事変にて使用されたこの技は、虎杖悠仁の肝臓を破壊。

勝負を脹相優位へと大幅に傾ける一手になりました。

超新星

超新星(『呪術廻戦』第142話 芥見下々 / 集英社)

「超新星」は、圧縮した血液を周囲に一斉発射する技です。

この技は、呪物として過ごした150年間を「術式と向き合う」ことに費やした結果生まれた、脹相オリジナルの攻撃手法。

それゆえに、加茂憲紀ですら使うことのできない技となっています。

その他の技

上で述べた以外にも、「赤血操術」には無数の使い方が存在します。

例えば「血と油」編では、羂索を相手に壊相の「翅王」の再現の他、ロケットパンチのような芸当を披露していました。

その圧倒的な自由度こそ、「赤血操術」の強みであると言えるでしょう。

術式の副次的効果

「赤血操術」の副次的効果(『呪術廻戦』第135話 芥見下々 / 集英社)

脹相は、生得術式「赤血操術」の副次的効果として、「血の繋がった弟達の異変」を感じ取ることができます。

脹相が虎杖悠仁を”弟”と認識することができたのは、この能力によって血縁関係に気付いたからです。

脹相の特殊体質

脹相は、呪力を血液に変換することができる「特殊体質」の持ち主です。

したがって、「赤血操術」の使い手が直面する血液不足問題に悩まされることなく戦闘に臨むことができます。

大量の血液を操る脹相(『呪術廻戦』第142話 芥見下々 / 集英社)

禪院直哉戦で特殊体質をフル活用した脹相は、大量の血液を”目隠し”として用いつつ、「穿血」を放つ隙を自ら作って見せました。

なお、(当然ながら)呪力が枯渇した際には失血が発生しますが、術師が戦場で呪力を使い切った場合、それはもはや敗北も同然。実質的に問題となりません。

【呪術廻戦】脹相の性格・魅力

長男として

脹相は、登場初期から一貫して”長男であるという自覚”を強く持つキャラクターです。

虎杖悠仁を”弟”として認識してからは、半ばネタキャラのような言動が多く見られるようになった脹相。

しかし、その根源の部分は初登場から何一つ変わっていません

仲間恩師を失った虎杖に寄り添う「お兄ちゃん」の姿……。

”弟”のために命を燃やすその姿を、これからも温かく見守っていきたいものです。

楽な道

受肉の恩とは関係なく、「呪霊が描く未来の方が俺達にとって都合がいい」という理由から、真人一派に与していた脹相。

その決定の裏には、「異形の肉体を持つ弟達を”人”は受け入れられない」という考えも存在していました。

脹相が何より嫌ったのは、”人”として生きることで苦しむ壊相・血塗の姿を見ること

脹相が選んだ「楽な道」(『呪術廻戦』第208話 芥見下々 / 集英社)

ゆえに、脹相が下した決断は、彼自身にとって「楽な道」だったようです。

……しかし、その後、脹相の前には”人”として苦しむ虎杖悠仁が現れました。

そして脹相は悟ります。「俺達は四人で戦う運命だったんだ」と。

だからこそ脹相は、自身が「楽な道を選んだ」ことが原因で、”虎杖悠仁を独りにしてしまった”という罪悪感を抱いていたのです。

あまりにも誠実で、それでいて愚直に「兄」であろうとする脹相。

その想いが語られた『呪術廻戦』23巻……必読です

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【呪術廻戦】脹相についての考察

なぜ虎杖を「弟」と呼ぶのか

脹相を含む9体の呪物「呪胎九相図」は、”呪霊の子を孕む特殊体質の娘”から産み落とされました。

直接の夫となったのは名も無い呪霊ですが、2者の間には加茂憲倫(=羂索)の血が混ぜ込まれたのです。

一方の虎杖も、母たる虎杖香織が羂索に乗っ取られていた頃から、出生に羂索が深く関わっていたことが示唆されました。

 

つまり2人は、加茂憲倫の血羂索自身の血、もしくはその両方を入れ込まれた上で生み出されたのだと推測されます。

なお、脹相は加茂家相伝「赤血操術」に覚醒していることから、少なくとも加茂憲倫の血を継いで生まれたことは確定しているようです。

【呪術廻戦】ストーリーまとめ

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原作『呪術廻戦』本誌ネタバレ

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