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【カグラバチ】作品の概要

刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。
『カグラバチ』とは
『カグラバチ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中されている、外薗健先生作の剣劇・アクションファンタジー漫画です。
2024年8月には「「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて第1位を獲得。
ジャンプの時期看板作品として、破竹の勢いで快進撃を続けています。
そんな『カグラバチ』のストーリーは、刀匠の父を3名の妖術氏によって殺害された主人公が、奪われた妖刀を回収するべく立ち上がる”復讐劇”でーー?
『カグラバチ』第72話のネタバレ考察・感想記事です。ストーリーの内容をわかりやすくお伝えしています。
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【カグラバチ】第72話のネタバレ
以下からは、『カグラバチ』第72話「未来」の内容をネタバレ込みでご紹介していきます。
『カグラバチ』ネタバレ①|ある”過程”
『カグラバチ』第72話は、前回の続きからスタートします。
座村邸を訪れた幽(ゆら)は、「斉廷戦争」について語り始めました。

突如として現れた小国の民は、「雫天石」に適応した強靭な肉体と生来の残虐性を振るい、日本への侵攻を開始しました。
一方の日本サイドは、六平国重によって開発された「妖刀」を駆使した契約者達により、侵略者達を掃討。国は再び平穏を取り戻します。
……しかし、幽によると、その”掃討”の裏には、一般に語られていない隠された「過程」があったのです。
『カグラバチ』ネタバレ②|歴史上最大の罪人
妖刀真打「勾罪」の登場によって戦況が逆転し、英雄達が小国の国土まで足を踏み入れた時、相手国家は白旗をあげました。
上述の通り残虐性を併せ持った小国の人々。しかし、一部の国民はただ「雫天石」に適応した肉体を持っているだけの、同じ人間でした。
それゆえに、日本は敵国の降伏を受け入れ、和平条約が締結されたのです。

ーーしかし、「斉廷戦争」によって乱心した”剣聖”は、和平に待ったをかけたのです。
使い手が呼び起こした妖刀真打の本領は、厄災とも言うべき力「蟲(こどく)」。
正気を失った”剣聖”は「ただひたすらに生命を奪うためだけの力」となった妖刀真打を振い続け、小国のおよそ20万人もの生命を奪ったのです。
残る5人の契約者たちが”剣聖”を食い止めたものの、時すでに遅し。
虐殺行為によって「歴史上最大の罪人」となった”剣聖”は、表向きには「英雄」とした上で、どこかに幽閉されることとなります。
『カグラバチ』ネタバレ③|やるべきこと
己の知る「斉廷戦争」の真実を語った幽は、続けて本題に入ります。
出所は不明ながらも、幽は「予言を授かった」とのこと。その「予言」によると、”剣聖”の命がある限り、厄災たる”蟲(こどく)”は再び起こってしまうようです。
衝撃的な「予言」を発した幽は、座村に対して「やるべきことがある」と言い残し、妖術を用いて姿を消しました。
ーー後日。
幽の話が気に掛かった座村は、「神奈備本部」に出向きました。
座村が話を持ちかけたのは、神奈備の幹部の1人。その人物は、柴と薊に体術を叩き込んだという相当な実力者です。
その人物によると、「天洛院」なる施設の僧侶が、幽の話と同様の”夢”を見たとのこと。
つまり神奈備は、「起こりうる最悪の事態」として、日本に対する「蟲(こどく)」発動の可能性を把握してはいるようです。
可能性を完全に消すためには、”剣聖”を処刑する他ありません。
ーーしかし、後述の事情により、それは実現することができないのです。
『カグラバチ』ネタバレ④|命滅契約
六平国重が「妖刀」作成時に付与した高度な妖術「命滅契約」。
それは、妖刀真打を軸として成立している妖術でした。その他の妖刀に付与された「命滅契約」は、真打を”親機”とした時の”子機”に相当する存在。

すなわち、基盤たる剣聖が命を落とした場合、他の契約者たちまでもが身体を蝕まれ、数日で命を落としてしまうのです。
ーー当時の六平や契約者たちは、それほどまでに”剣聖”に信頼を置いていました。
しかし、その信頼は、”剣聖”本人の乱心を引き金に、仇となってしまったのです。
神奈備の幹部によると、”剣聖”と妖刀真打「勾罪」の管理には、「現状考えうる最高峰の警備体制」が敷かれているとのこと。
それでも座村は、大事な娘の存在があるからこそ、未来に起こりうる”最悪の可能性”を危惧していました。
『カグラバチ』ネタバレ⑤|イヲリの成長
場面は変わり、座村が剣を教える道場にて。
父を真似て目を閉じたイヲリは、父の前で鮮やかな剣(木刀)捌きを披露。
「未来」そのものであるイヲリを前に、座村はーー?
『カグラバチ』第73話へ続くーー。
【カグラバチ】第72話の感想と考察
剣聖の真実
今回ご紹介した『カグラバチ』第72話では、長らく明かされてこなかった”剣聖”の真実が明らかになりました。
最も強力な妖刀たる真打を任された”剣聖”は、その当時六平国重から最も信頼されていた人物でした。
……しかし、「斉廷戦争」によって量産された屍(しかばね)によってか、”剣聖”は乱心。六平や他の契約者たちの信頼を裏切り、「蟲(こどく)」という名の厄災を巻き起こしました。

「六平国重の最高傑作」としてオークションにも出回った妖刀真打。
他の妖刀とはもはや比較にならないほどの能力を持ったその一振りは、今後誰の手にーー?
幽の出自

幽が自身の知る「斉廷戦争」の真実を語っていた折、当時の幽と思しき少年のカットが挟み込まれていました。
小国の民たちは、「雫天石」に適応した体を有しており、それはつまり実質的な”生ける妖刀”であることを意味しています。
仮に幽が、そんな絶滅したとされる小国の生き残りだったのあれば、並の妖術師たちとは一線を画す”毘灼(ひしゃく)”で統領を張っていることにも合点が行きますね。
今後のストーリーでは、そんな幽がいかにして「斉廷戦争」を生き延びたのかについても明かされていくことでしょう。
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【カグラバチ】ストーリーまとめ
『カグラバチ』最新巻発売中!
『カグラバチ』最新8巻が7月4日に発売!!
京都殺戮ホテルに潜伏した一行。父・座村との記憶に関する決断を迫られるイヲリ、彼女を守るため牙を研ぐチヒロ。深き静寂の中、毘灼の追っ手・昼彦が姿を現す。殺戮者の襲来により血の海と化したホテル。狂乱を潜り抜け、無垢なる少女はついに目覚める――。
『カグラバチ』本誌ネタバレ
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