【呪術廻戦】作品の概要
稀有な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?
『呪術廻戦』とは
『呪術廻戦』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載中されている、芥見下々先生作のダークファンタジー漫画です。
主人公の虎杖悠仁は、”呪い”を祓うことを生業とする呪術師を育てる「東京呪術高等専門学校」に通う一年生。
”呪いの王”と称される両面宿儺と共生している虎杖は・・・
この記事について
『呪術廻戦』第236話のネタバレ考察・感想記事です。新宿に戦跡が刻まれた次の瞬間、待ち受けていた決着とは……。衝撃の幕引きが描かれる!
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【呪術廻戦】第236話のネタバレ
第236話「南へ」
脳内にて
『呪術廻戦』第236話冒頭、高校時代の姿となった五条悟に、「や」と話しかける人物の姿がありました。
その人物とは、五条と同じく高校時代の姿に戻った夏油傑です。
夏油の顔を見るなり、「ざけんな 最悪だよ」と溜息混じりに述べた五条。その理由は、かつて生徒(=伏黒)に「死ぬときは独り」だと諭していたからでした。
……そう、現在のやり取りは、死に瀕した五条悟の脳内で繰り広げられているものである様子。
その後、五条は「父親のことも……」と呟きましたが、「そっちは硝子に頼んだしいっか」と自己解決しました。
特に触れられていない五条悟の父……。五条は、家入に一体何を頼んだのでしょうか。
孤高の寂しさ
五条の横に座した夏油は、「どうだった?呪いの王は」と質問。
問われた五条は、「いやマジでつえーわ」と素直に返答しました。
五条曰く、宿儺は全力を出していなかった様子。さらに、宿儺に「十種影法術(=伏黒恵の生得術式)」がなかったとしても、「勝てたか怪しい」戦いだったようです。
また、今回の戦いを経て、五条は宿儺への「申し訳なさすら感じてる」とのこと。
五条にとって、「孤高の侘しさ」は誰よりも理解できる感情です。
しかし、結局のところ、両面宿儺は五条悟に”全力”を出すことが出来ませんでした。
五条は、その点に「申し訳なさ」を感じたようです。
ここまで聞いた夏油は、「君が満足したなら それで良かったよ」と一言。
それに対して、決戦前に生徒たちに背中を叩かれていた五条は、「背中を叩いた中にお前がいたら 満足だったかもな」と返しました。
死に瀕してなお変わらない、2人の関係性。
五条の答えを聞いた夏油は、目尻に涙を浮かべながら「ははっ」と笑いました。
北か南か
五条悟は、一連の会話を「僕を殺すのが時間や病ではなく僕より強い奴で良かったよ」と締め括りました。
ここで、五条が腰掛けたベンチの背後から、「どこの武将ですか」とツッコミが入ります。
その声の主は、五条より一足先に逝った七海でした。その横には、灰原の姿も見られます。
七海は、五条が「生きるため」や「何かを守るため」ではなく、自信を満足させるために”呪術”を行使する「変態」であると指摘。
そして七海は「あなたらしい最期でしたよ」と述べ、すっきりとした笑みを浮かべました。
ここで五条は、「オマエはどうだったんだよ」と七海に問いかけます。
渋谷にて死に瀕した七海は、灰原に背中を押される形で、虎杖に対して「後は頼みます」という”呪いの言葉”を吐きました。
……かつて七海は、「おすすめの移住先」を冥冥に問いかけたとのこと。
問われた冥冥は、「新しい自分になりたいなら北へ」「昔の自分に戻りたいなら南へ」と返します。
それを受け、七海は迷わず”南国”を選んだようです。つまり、それほどまでに「後ろ向き」だった七海。
そんな彼が最期に放ったのは、虎杖悠仁という”未来”に賭ける言葉でした。
最後に七海は「悪くない最期でしたよ」と総括しています。
五条の死
五条、夏油、七海、灰原。……そして、夜蛾、黒井、天内。
”五条の青春”に登場した人物達が描かれた直後、見開きで胴が千切れた五条の姿が描かれました。
……ここで、両面宿儺の口から今回の劇的勝利の顛末が語られます。
宿儺は、魔虚羅を”切り札”として運用していたのではなく、”手本”とするべく立ち回っていた様子。
初めに魔虚羅が行った”適応”は、「不可侵を中和無効化するように自らの呪力を変質させる」というもの。
しかし、それは宿儺をして真似ができない芸当でした。
さて、次に魔虚羅が行った”適応”は、術式対象の拡張です。
術式対象を五条悟とするのではなく、空間や存在、世界そのものにまで拡張した魔虚羅。
宿儺は、そんな魔虚羅の「術式対象の拡張」を学習しました。
そして宿儺は、五条悟の胴体を”空間や世界ごと分断”。
結果として、見事なまでの勝利を手にしました。
戦いを終えた宿儺は、「天晴れだ五条悟 生涯貴様を忘れることはないだろう」との言葉をかけました。
それを聞いた五条は、薄れゆく意識の中で微笑みを浮かべます。
……そして。
五条悟亡きいま、次に投入されたのは”雷神”鹿紫雲一(かしも はじめ)で……?
『呪術廻戦』第236話終わり。
【呪術廻戦】第236話の感想と考察
五条悟の敗北
前回の”勝ち確定演出”のようなストーリーの後、結果として敗北してしまった五条悟。
”現代最強の呪術師”と”史上最強の呪術師”の戦いは、結果的に”史上最強の呪術師”に軍配が上がる形となりました。
戦いの途中経過では、「十種影法術」によって召喚される「魔虚羅」に頼るシーンが多く見られた宿儺。
伏黒への受肉なくして五条との戦闘は成立しなかったのではないかと指摘するコメントも多く見られました。
特に、「無量空処」の攻略は完全に魔虚羅頼りです。
……しかし五条は、今回の戦いへの敗北を受け、「あっちに恵の十種がなかったとしても勝てたか怪しい」と発言。
また、宿儺本人にしても、(魔虚羅を”手本”としてはいますが)トドメの一撃は自身の生得術式たる「御廚子」を使用していました。
最後の展開により、なんとか”呪いの王”の沽券を保った……と言っても良いでしょう。
……たぶん。
疑問点
自らの意思で肉体を渡ったという意味で、「十種影法術」を使用できることも宿儺の技量の賜物です。そこに反論の余地はないでしょう。
……ただ、仮に宿儺が伏黒恵の肉体を手に入れていなかったとして、彼は本当に五条悟に勝つことができたのでしょうか。
一読者としては、もし「十種影法術」がなかった場合、領域勝負の段階で負けていたのではないかと考えてしまいます。
いささか疑問点が残る「人外魔境新宿決戦」。
今後の展開やいかに……?
鹿紫雲の投入
”現代最強の呪術師”五条悟に引き続き、戦地に投入されたのは鹿紫雲一です。
作中で初めて”雷神”という二つ名が用いられた鹿紫雲。
注目ポイントを挙げるのであれば、未だ明かされていない生得術式でしょう。
鹿紫雲が操る”電撃”は、術式ではなく呪力特性です。
そして鹿紫雲は、秤との戦いの後、”一発それっきり”の術式を有していることを明かしています。
宿儺にしか使うつもりがないという鹿紫雲の術式は、一体どのような性能を秘めているのでしょうか。
【呪術廻戦】ストーリーまとめ
『呪術廻戦』最新巻発売中!
『呪術廻戦』最新27巻が7/4に発売!!
五条悟と両面宿儺が手に汗握る戦いを繰り広げた一方、ある場所では”お笑い対決”が開幕!?
爆笑必至の戦いがここに。
髙羽史彦 vs 羂索、開戦!!
原作『呪術廻戦』本誌ネタバレ
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