（『呪術廻戦』1巻 芥見下々 / 集英社）稀有な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁（いたどりゆうじ）は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?
『呪術廻戦』とは
『呪術廻戦』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載中されている、芥見下々先生作のダークファンタジー漫画です。
主人公の虎杖悠仁は、”呪い”を祓うことを生業とする呪術師を育てる「東京呪術高等専門学校」に通う一年生。
”呪いの王”と称される両面宿儺と共生している虎杖は・・・
各キャラクターの最新状況
五条悟復活！？
この記事について
『呪術廻戦』第247話のネタバレ速報をまとめている記事です。ストーリーの流れを追いつつ、内容の考察を行なっています。
前回はコチラ！
【呪術廻戦】第247話のネタバレ速報
『呪術廻戦』第247話「人外魔境新宿決戦⑲」の内容の一部をネタバレ込みでご紹介していきます。
日車のレベル
前回(第246話)、”天才”と謳われる日車寛見は遂に「領域展延」の域にまで到達した。
まずは「領域展延」について簡単におさらいしておこう。
【領域展延とは？】
「領域展延」とは、自身に膜のような”薄い領域”を展開する技術である。
領域の一種でありながら必中術式は付与されておらず、空いたリソースに相手の術式を流し込むことで、結果的にその術式を中和することができる。
例えば漏瑚や花御は、「領域展延」を用いて五条の「無下限呪術」を中和し、まともな戦闘を繰り広げていた。
なお、「領域展延」は生得術式と併用できない。
「領域展延」は、作中でも限られたキャラクターのみが使う高等技術である。
日車は、呪術師として覚醒してから2ヶ月と経っていないにも関わらず、そんな技術を難なく手に入れたのだ。
また、宿儺が日車に魅入った理由は、”ただ「領域展延」を発動したから”だけではない。
惹かれた理由
新宿の地で五条悟と決戦を繰り広げた宿儺も、「領域展延」を使用していた。
展延のネックとなるのは、上でも述べた通り「生得術式と併用できない」点である。
そこで宿儺は、術式効果(＝魔虚羅の適応)が「無効」ではなく「中断」になるよう、細心の注意を払って「領域展延」を運用した。
逆に述べれば、大雑把に「領域展延」を使用した場合、これまでの術式効果が無効になってしまっていたのだろう。
（『呪術廻戦』第246話 芥見下々 / 集英社）さて、一方の日車も、裁判の結果得られた「処刑人の剣」を失わぬよう、天才的な感覚で「領域展延」を運用していたのだ。
つまり日車は、「宿儺に近いレベルで術式を運用できている」のである。
”天才”日車寛見の死亡
「日車寛見……だったか？」と述べ、凄まじい呪力を迸(ほとばし)らせる宿儺。
”呪いの王”に名を確認されるなど、日車が術師だったらば光栄極まりないことだろう。
……ここで宿儺は、「”龍鱗” ”反発” ”番いの流星”」と呪詞を詠唱。
「世界を断つ斬撃」たる「解(カイ)」を発動した。
反転術式
斬撃を受けて片腕を失った日車に対し、宿儺は「治せ」と声をかける。
続けて、日車のもう片方の腕までも奪った宿儺。
相手をギリギリまで追い込み、「領域展延」に続いて「反転術式」を習得できるか否か試しているのだろう。
【反転術式とは？】
前提として、呪術における「反転」とは”正のエネルギー”を指し、「順転」とは”負のエネルギー”を指す。
”負のエネルギー”を掛け合わせることによって生まれる”正のエネルギー”は、自らの肉体を治癒することが可能である。
そしてその行為が、「反転術式」と呼称されている。
※余談になるが、生み出された”正のエネルギー”を自らの生得術式に流し込むことで可能となるのが「術式反転」である。ややこしい。
さて、脹相(あるいは虎杖？)によって「穿血(せんけつ)」が放たれ、宿儺が一瞬気を逸らした、その時……。
「反転術式」によって腕を生やした日車は、再び握った「処刑人の剣」で宿儺の手を貫いたのだ。
……残念ながら日車が貫いたのは、宿儺が自ら切り落とした”手”だった。
しかし、もはやそんなことなどどうでも良い。
日車は、死に際で確かに「反転術式」を習得し、失った手を生やしたのである。
日車の死亡
……届かなかった「処刑人の剣」。
日車は、ギリギリの状況で虎杖へと剣を手渡し、宿儺の斬撃を至近距離で喰らった。
最後の最後に虎杖と目を合わせた日車は、相手の覚悟に満ちた表情を前に「それでいい……」と発言。
”天才”日車が、遂に死亡に至った瞬間である。
ネタバレ本編はこちら！
まとめ
日車寛見という稀代の天才術師が”史上最強の術師”両面宿儺に挑んだ、昨今の『呪術廻戦』。
死の間際、「反転術式」まで習得してみせた日車だったが、”呪いの王”の壁は高かった…。
果たして日車の死亡は、虎杖にどのような変化を与えるのだろうか。
今後のストーリーにも注目しておきたいところだ。
【執筆：那倉ばいゆ】
次回(第248話)の展開予想
【呪術廻戦】ストーリーまとめ
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原作『呪術廻戦』本誌ネタバレ
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